絶し届かざる救世の理想
絶し届かざる救世の理想 | |
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読み | サオシュヤント・アウシェーダル |
作品名 | 黒白のアヴェスター |
分類 | 能力 |
使用者 | フェルドウス |
作中体系 | 戒律 |
能力について
誓約
- 他者と殺意以外で接触することを禁じる
- 参考にした戒律と同じ。
彼もまた、二つ目の戒律を己に課して新生したのだ。殺し合いでしか他者と交われず、 だからこそ限界知らずに研ぎ上げられる血塗れの剣として。
- 星霊加護であっても半ば接触と判定される
- 完全な破戒ではないため即死や非業は免れるが、全身を激痛が襲う。
他者と殺意以外で接触することを禁じる戒律。フェルドウスが新たに課した縛りの範 囲は、星霊加護の面にまで及んでいた。直接触られてはいないため破戒とまではいかなか ったが、全身が砕かれそうな激痛を感じる。少しでも気を抜けば間違いなく意識を失うし、 下手をしたら命すら危うい。
自己嫌悪→攻撃力の変換
- 自己嫌悪が強いほど殺傷能力が上がる
- 相手との格差、自分の愚かさに慚愧するほど強化される。
彼我の格が開いていれば開いているほど、膨れ上がる慙愧の念が少年戦士を覚醒させる。 大物食いを成す力としては、ほぼ完璧な構図だろう。少なくともフェルドウスが自身の 無能を恥じて失望し続ける限り、反比例して高まる武威は正真正銘の天井知らず。
使用者との関連性
捨てられない夢と現実
- 勇者になりたいという夢と現実の自分への失望から生まれた戒律
- 愛し守りたい人たちから労られたり、称賛される価値はないという想いが根幹にある。
- 善性であるが破滅的かつ自罰的。
- 知らずとはいえ無辜の少女を殺していい気になっていたという後悔から生じた。
みんなの勇者、善の希望たる生きた伝説──願い求めた理想と現実の格差を知るたび、 押し寄せる自己嫌悪がフェルドウスの武器となるのだ。こんな僕は人に優しくされる資格 などないと、ただ敵を滅ぼすだけの存在へ変わっていく。
その他
元ネタ
- サオシュヤント(Saoshyant)
- ゾロアスター教における救世主の名称。
- 意味は「(人々を)利益する者」。
- ゾロアスター教においてゾロアスターの誕生から三千年後に世界の終末が訪れるとされる。
- この三千年の間に千年ごとに霊的に保存されたゾロアスターの精子が聖なる処女に宿り処女懐胎で
- サオシュヤントが計三名誕生する。
- 文脈からゾロアスター本人を指す場合もある。
- アウシェーダル、ウクシュヤト・ウルタ
- ゾロアスター教における救世主の一人。最初の救世主。
- 名前は「正義を栄えさせる者」を意味する。
関連項目
- 絶し届かざる救世の理想の能力分類。
- 戒律を誓うにあたり参考にした能力。