「砂場」の版間の差分

11,032 バイト追加 、 2025年2月14日 (金)
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|ワリャル・カルウィンチュ||[[《火山の創造神》|《火山の創造神》]]
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ではまず掲題の件の仮説を唱える前に特異点の設定を復習しよう
>何度も出てくるワードだけど意外とみんな忘れているよね
作中で明らかになっている特異点の定義だ
二部のホームズは正しい歴史が狂ったものと言っている。
まほよコラボでは青子が前後の時間軸から棚上げされたものとも言っていたな。
>剪定事象のこと?
いいや、剪定事象はちゃんと終わったものだ。ハッピーエンドであれ、バッドエンドであれしかるべき手順を踏んで終わらせたものだ。
特異点を分かりやすく言えばしりとりだな
りんご > ごりら >らっぱ……と続くがゴリラが特異点になると
りんご > 特異点 >らっぱ……となり、何が入ってらっぱになったのか分からなくなる。そして質の悪いことに特異点は前後の繋がりがないんだ。
>どういうこと?
最初がごではじまり、最後がらで終わる必要がない。
りんご > かえる >らっぱになってもいい。
>それって矛盾しないか?
当然する。だが特異点が解消されればごりらが復活するから問題ない。
ギルガメッシュのセリフで勘違いされやすいが過去改ざんは起きない。死人が出たことで改ざんが起きているように見えるが、そもそも時間とはただ積み重なった解釈であるというのが奈須きのこ作品の前提にある?
>どういうこと
アナスタシアのプロローグやロード・エルメロイの事件簿でカレウスが説明しているが、時間とは「そうだったに違いないという解釈の積み重ね」だ。
砂時計で落ちた砂をイメージするといい。砂が積もっていくことで時間が経過しているが、落ちた粒がちゃんと一番上に落ちたかなんて気にしないし分からないだろう?
この順番で落ちたはずだ、というのは過去を持つ我々が時系列を支えにしているからで、時間自体はもう起きたものとして順序を気にしない。
だから特異点ロンドンで死のうが2024年を生きる我々には産業革命が起きて、当時の人間は全員死んでいるという結末が合えば何も問題はないわけだ。
話しがそれたな。
特異点とは前後の時空間の繋がりがない。とりあえずそれを覚えておいてくれ
>わかりました。でも前後の時間につながりがないってことは空間的にもつながってないってことですよね? たとえば1990年と1992年の間の特異点の中が1801年だった場合、どっちの時代からも入れませんし。
そうだ。特異点は基本的に狂った場所だ。正常な時間軸から物理的に入ることはできない。これはセイラムでもそうだったな。
>ピノキオですね
だが特異点の原因――つまり歴史が狂った原因を消すためには侵入する必要がある。そこでアトラス院は時間軸から切り離された虚数空間を中継してどこの時代からどこの時代の特異点にも入れる方法を考えた。だがカルデアのマリスビリーは特異点に人間を丸ごと霊子に分解して特異点に送り、現地で再構築させるレイシフトを考案した。
>どっちがいいんですか?
一長一短だ。虚数空間から侵入するゼロセイルはどこにでもあってどこにもない空間だ。そもそも入るだけでどうなるか分からない高リスクな場所である上に手段も限られている。しかも虚数空間から外に出るためには術者とつながりがあるものを虚数空間から観測する必要があるからペーパームーンのような強力な観測器具がなければ一生出て来られないだろう。潜る術式、虚数空間に耐えるためのシステム、出るための観測器具が必要と覚えてくれ
レイシフトはさらに準備にカルデアスが必要だがそれが用意できたなら比較的ローリスクで発動できる。ただしレイシフトは個人を対象とすること、適性のある人間だけが送れるということ、そして特異点に入った後も意味消失のリスクがある。
>意味消失ってなんですか?
意味消失とは特異点に入った人間が別人になってしまった現象をさす。
先ほども言った通り特異点は本来その場所にないものでifの空間だ。その中にいるということはそれだけで世界からは意味不明なものとしてみなされてしまう。すると構成している霊子情報がぶれて入る前とは別のものになってしまう場合がある。
>やばいじゃないですか
そうだな。だから入った後に”この人は入る前と変わってませんよ”と証明する必要がある。この作業を存在証明という。
>変わらないってことは無敵ってことですか?
そうはならない。例えば特異点内で斬られたとしよう。無傷の状態に戻したらその人は剣で切られても傷つかないという元とは別のものになってしまう。そうなると元の時間に戻ろうとしてもこの時代にそんな人はいませんよと世界から拒絶されて戻れなくなる。
だから普通の攻撃はちゃんと受けるんだ。存在証明で戻すのはその人を根本から変えるようなものだと思っていればいい。
>質問なのですが特異点の時間も空間もぐちゃぐちゃならどこにでも発生するってことですよね?
そうだな
>だったら遥か未来や過去に飛ばす手段はないんですか? ぶっちゃけ現代よりも優れたムーン・ドバイとか神代の人に何とかしてもらう方が確実だと思います。
まず手段の有無だがエネルギーさえあれば可能だ。青崎青子は自前の魔力で特異点を未来へ飛ばしている。だけど飛ばしている間は常にその時代からエネルギーが減り続けるし、特異点周りの人類史が空白になってしまう。
>人類史が空白ってどういうことなんです?
特異点は狂っているが確かに歴史でもある。しりとりの例を出しただろう? 特異点の中身が分からなくても確かにそこにあったものであるため、それがなくなると空白になる。
>じゃあそこだけ時間がとぶンですか
そうはならない。その時代、その空間にいた人、記録していたもの全てから情報が消えるだけでそこで時間が経過したことは確かにある。誰からも認識されず、何のてがかりもないがそれは確かにあるということだな。
あと特異点を別の時代に移すということはその時代からエネルギーが確実に失われ、しかも継続的に減っていくということになる。宇宙の観点で見れば熱的死が確実に早まるということに他ならない。
ちょうど特異点の移動について話が出たし、あのお話をしよう。
特異点を移動させればその先が特異点になる。だが移動先が特異点だった場合はどうなる?
>チェイテピラミッド姫路城ですね
そうだ。特異点と特異点は融合する。ただし別の特異点だった場合だ。
全く同じ特異点だった場合は隈野温泉のように新しい情報の方へ上書きされる。
>特異点Fはどっちなんですか?
……今はまだ語るべき時ではない。
ここでは別々の特異点では融合、同じ特異点では更新と覚えておいてくれ
さて最後に特異点で呼べるサーヴァントの話をしよう
>まだあるんですか?
これもさんざん言われていることだから触れないとだめだろう。
特異点にサーヴァントを同行することは基本的にできない。レギュレーションがあるからだ。
>レギュレーションですか?
ドレスコードといってもいい。その基準に満たさないと入っちゃダメってことだ。
特異点が前後の時間を無視するにせよ設定となった時代や場所がある。特異点が発生するとオペレーターの誰かが時代とざっくりとした場所を言ってくるだろう?
>そういえば言ってきますね
その時代のその場所にあっている人物じゃないとそもそもいけませんよってことだ。これは特異点側の仕様でな最初に言った通り時間軸がズレているから入れない。場所が違うから許されないってことだ。
裏を返せばその場所に適したサーヴァントなら同行できるかもしれないということだ。ただしサーヴァント自体がレイシフト適性が低いため人類史のターニングポイントに人理を守る英霊はいない。同行できるのは定礎値の低い亜種や微小と呼ばれる特異点くらい。
なのでレイシフトで侵入後に現地で召喚する必要がある。
>サーヴァント召喚って聖杯がないとできないんじゃないんでしたっけ?
その通りだ。stay nightでは聖杯による補助ありきでだった。加えて特異点では抑止力が発生しない。正常な時空間じゃないからね。
だからカルデアでは英霊を呼び出す円卓の盾を用意したり、それを触媒に召喚するシステム・フェイトを編み出している。これによりマシュの盾があれば特異点でも英霊は呼び出せる。
>たとえば戦国時代の特異点なら織田信長を召喚するってことが可能なんですね
可能だがその時代でまだ生きている人物を呼ぶのはリスクが高い。
特異点内部で矛盾が発生してしまい、修正されてしまうからだ。
>どういうことです?
たとえば特異点冬木にエミヤと衛宮士郎がいた場合、英霊=死人のエミヤがいるのに士郎がいるのはおかしいということになる。
だから世界――これは特異点のだが、世界が衛宮士郎はエミヤであると上書きしてしまう。同じ特異点の衝突と同じく新しい方に更新というわけだ。
>ひえ……じゃあ士郎の痕跡は消えるんですか?
そうとも言い切れない。ネロの幕間3では生前の皇帝ネロが英霊ネロに上書きされたが、ちゃんと荒野で自殺するところまで痕跡が残されている。あくまで現在が更新されるのであって過去が否定されるわけではない、ということだな。
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