訣別の時きたれり、其は世界を手放すもの

訣別の時きたれり、其は世界を手放すもの
読み アルス・ノヴァ
作品名 Fate
分類 術技
使用者 ゲーティア(仮想宝具)
使用者(ネタばれ防止) ソロモン王
作中体系 宝具
別表記 光帯収束環(仮想宝具)
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術技について

奈須きのこ作品Fateシリーズに登場する術技。
宝具の一つ。形状は儀式。
自らの存在を完了させ、今活動しているソロモン王の偉業全てを停止させる
偉業をなして英霊となったソロモン王自身も対象となる。


基本情報

宝具ランク 種別 レンジ 最大捕捉
D 対人宝具 - 1人
宝具による効果
ソロモン王の偉業の終焉


来歴

  • ソロモン王が万能の指環を天へ返還した逸話
神に捧げられた王として為すべきことを為して死んだ逸話の再現。
ソロモン王は万能の指輪を持ちながら、
それを使った事は一度しかなく。
また、ついにはその指輪を自らの意思で天に還した。

[1]


存在の完了

  • 自身の偉業が為すべきことを為し終えたとして後世における干渉を無くす
英霊を含むソロモン王由来の神秘は活動を停止し、ソロモン王は英霊の座から消滅する。
彼がそれまで為し得た偉業、為し得た奇跡、為し得た魔術、そのすべてを手放す別れの詩。
この宝具は発動するとソロモンは神から与えられた恩恵を天に帰し、世界を見据えていた眼を失う。
効果はソロモン王の死。ひるがえって七十二柱の魔神の自壊である。
遠い未来において「魔術」が人間にとっての悪になった時、これを滅ぼすためにソロモンが用意した安全装置とも言える。
……これを用いるとソロモンは英霊の座からも消滅する。

[2]

全ての人類を自分に転生させ成仏することで完結させる覚者と異なり、自らの成すべきことを全て為したとして完結する。
この宇宙の過去・未来・現在においてソロモンが為すべき仕事はなくなりゴールしたことになる。
もう彼を倒す必要も、また彼に頼る必要もない。
誰も彼を求める事はなく、
誰も彼の死を背負う必要もなく、
誰も、これ以上の助力を、成果を、彼に求める事はない。

それが英霊の座からも消滅するという事。
生命の宿題を解き、この宇宙で成すべきタスクをすべて終えたもの。
人類で唯一悟りを開いたという救世主がいるが、彼とは違う方向の「到達点」に、臆病者は辿り着いた。

[3]

  • ソロモン王が存在した事実は残る
人類史に存在した際に生じた最後の仕事が無くなり、引き継がせるタスクも無いためこの宇宙の人類史から退場した。
ソロモンの完全消滅とは彼の痕跡がなくなる事ではなく、彼が成すべき事をすべて終了した、という意味合いとなる。
……あらゆる生命は、その完結時・終了時に『やり残し』が存在する。その者がどれほど完璧な人生を送ろうと「余剰」
は残るのだ。
その「余剰」を後に続く人々が受け持つ事で人類史の轍は作られる。
完全消滅とはこの轍から上がること。
個に与えられたすべて成し遂げ、「その生命にやり残しはない」状態になったもの。

[4]


使用者との関連性

ゲーティアの場合

  • 仮想宝具として『光帯収束環アルス・ノヴァ』を作り上げた
ゲーティアでは真の効果を知り得ないため仮想宝具として作り上げた。
  • 光帯を収束させ時間跳躍を行う
また逆行先にて惑星誕生時のエネルギーを制御することにも使われる。
我らが作り上げた仮想第一宝具、『光帯収束環』。
この起動計算が終了するまで、何故待たなかったのだ。

[5]


その他

元ネタ

  • アルス・ノヴァ(Ars Nova
レメゲトンの最後の書。アルス・ノヴァ とは「新しき術」の意。
また「名高き術」(アルス・ノトリア(Ars Notoria))、「書記術」(アルス・ノタリア(Ars Notaria))とも言う。
魔術一般と聖なる知識について記されている。大天使ミカエルが、稲妻とともにソロモン王に授けたという。

また、ソロモン王はこれと同時に多くの神からの手記を受け取っており、これによって名高い智恵を得たという。


関連項目

訣別の時きたれり、其は世界を手放すものの術技分類。


引用元

  1. Fate/Grand Order 冠位時間神殿 第12節
  2. Fate/Grand Order materialⅣ.TYPE-MOON,2017, P433
  3. Fate/Grand Order materialⅣ.TYPE-MOON,2017, P433
  4. Fate/Grand Order materialⅣ.TYPE-MOON,2017, P433
  5. Fate/Grand Order 冠位時間神殿ソロモン 第11節


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