魔群
| 魔群 | |
|---|---|
| 作品名 | PARADISE LOST |
| 分類 | 存在 |
| 使用者 | ジューダス・ストライフ 、ソフィア・クライスト(寄生) |
| 作中体系 | シン |
| 別呼称 | 偽の神 |
| 別表記 | 這う虫の王 |
存在について
- 神座万象シリーズのPARADISE LOSTに登場する存在。
- 大罪の一つ。
- 赤血球に寄生して無限に増殖し続けるクウィンテセンスの群れで、シンを通じて地獄の嵐を呼び気象を操る。
“式”発動の詠唱
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主が彼の父祖の悪を忘却せぬように。母の罪も消えることのないよう その悪と罪は常に主の御前に留められ、その名は地上から断たれるように 彼は慈しみの業を行うことを心に留めず、貧しく乏しい人々、心の挫けた人々を死に追いやった 彼は呪うことを好んだのだから、呪いは彼自身に返るように 祝福することを望まなかったのだから、祝福は彼を遠ざかるように 呪いを衣として身に纏え。呪いが水のように腑へ、油のように骨髄へ、纏いし呪いは、汝を縊る帯となれ |
来歴
- 知性も生命もない状態で召喚されたバグプログラム
- 本来の知性を取り戻すには宿主の脳を喰らって本体のいるアビスと接続する必要がある。
- それでも脳が生きている僅かな間だけしか知性を取り戻せない。
「キミも、ヤツも、天使共も、皆高度な知能を持っていたのに、ボク らだけが下等な……しかも命すらない無生物として召喚された」
無限増殖
- 宿主に危機が生じると無限に増殖して肉体を修復する
- 宿主の脳髄と引き換えに不死身を提供するバグプログラム。
- 高速再生故の不死身であるため不滅ではない。
不死の魔群……ベルゼバブ。宿主の赤血球と同化して、母体に異常が あれば無限に増殖するこの再生蟲は、バグプログラムによく似てい る。 それ自体に意志はなく、生物とも言えない不定型なシンの群れ……彼 らの侵攻はやがて宿主の脳をアビスと繋ぎ、その自我を破壊するが、 代償として与える力はすさまじい。こと再生能力にかけるルーチンは、 他を圧倒していると言えるだろう。
- 宿主を原子レベルまで分解すればこの世から消失する
- 地獄から召喚されたものなので魔群自体の死ではない。
魔群を滅ぼすことはできなくても、貴方という宿主なら消せます よ。 原子にまで分解されれば、さすがに再生も出来ないでしょう
気象操作
- 自身を構成するナノマシンを散布し大気を操作する
- 大気を圧縮してプラズマ砲や空を覆い尽くして溶解液を降らすなどの業を持つ。
大地の脈を反転させる魔刃は“腐蝕”という物質の死を顕現し、魔群 は門となる脳からアビスの嵐を喚ぶことで、気象と大気を自在に操 る。
使用者との関連性
宿主の遺伝子情報を書き換える
血液型、細胞核、染色体からDNAの塩基配列……その総てが 正体不明──
- 最終的には宿主の脳を食い潰す
- 体内で増殖して脳を侵食し、脳をアビスと繋ぎ、更に侵食を加速するウイルス。
「生物と言うよりは、脳というコンピューターを破壊するバグ。 それを成す仮定に限り、僅かな間ながらも人格らしきモノを再生で きる。 そう、宿主の脳をアビスと連結させることで」
その他
元ネタ
- ベルゼブブ(ヘブライ:Beelzebub、ギリシャ:Βεελζεβούλ)、
- ベルゼブル(ギリシャ:Beelzebul)、
- ベルゼビュート (フランス:Belzébuth)
- 聖書に登場する悪魔(サタン)、悪霊(デーモン)の王。
- ベルゼバブ、ベールゼブブとも呼ばれる。
- 名はヘブライ語で「ハエの王」を意味する。
- 旧約聖書「列王紀」に登場するペリシテ人(フィリスティア人)の町であるエクロンの神バアル・ゼブブ(バアル・ゼブル)と同一とされる。
- 本来は「気高き主」あるいは「高き館の主」という意味のバアル・ゼブル (בַעַל זְבוּל)で呼ばれ、
- 冬に恵みの雨を降らせる豊穣の神として、当時オリエント世界で広く信仰されていた。
- バアルの崇拝者は豊穣を祈る性的な儀式を行ったいたが、イスラエル(カナン)の地に入植してきたヘブライ人たちが
- この儀式を嫌い、バアル・ゼブルを邪教の神とし「ハエの王」という意味のバアル・ゼブブと呼んで蔑んだ。
- 旧約聖書の「列王紀下」第1章において重傷を負った北イスラエルの王がバアル・ゼブブに自分の怪我の回復についての神託を求めたが、
- ヘブライ人の神ヤハウェを蔑ろにする行為であったため回復することなくアハズヤ王は死んでしまった。
- 新約聖書ではすでに悪霊の王と認識されており、イエス・キリストの奇跡をベルゼブルの力によるものと非難したことが記されている。
- 近世ヨーロッパのグリモワールでは大悪魔で魔神の君主、あるいは魔界の君主とされるようになった。
- 地獄においてサタンに次いで邪悪、実力ではサタンを凌ぐとも言われる魔王である。
- また神託をもたらす悪魔と言われ、また、作物を荒らすハエの害から人間を救う力も持っている。
- この悪魔を怒らせると炎を吐き、狼のように吼えるとされる。
- 最近作られた説話では元々は熾天使であり、ルシファーの側近として神と戦い、堕天してからは
- 蝿騎士団という騎士団をつくっており、そこにはアスタロトなど悪魔の名士が参加しているとされる。
- このことからか『失楽園』でベルゼブブは、賢王にふさわしい威厳ある姿として描写されている。
- 一方、『地獄の辞典』では、四枚の羽根にドクロの模様がある羽虫の姿で描かれている
- 他にも「ゾディアコ・ヴィテ」によると巨大で、王座もそれなりに巨大、炎の帯を額に巻き頭には大きな角が二本ある。
- 足はアヒル、尻尾は獅子、全身が真っ黒であったとされる。顔は眉毛はつりあがり、目をぎらつかせていたとあった。
- ジル・ド・レイによるとベルゼブブが豹の姿に変わるのを見たという。
ナワルか - ベルゼブブが人間に実害を与えた例としてフランス北西部のランでニコール・オブリーという女性に憑依した実例がある。
- ベルゼブブに悪魔払いが通じず、見物人たちの罪の秘密をつぎつぎと暴露した。
- 司教が聖餅を使うと、ベルゼブブはニコールの左腕に逃げ込み、
- 左手を開かせようとニコールの足に針を刺したが、何も感じなかったとされている。
- その後、ベルゼブブは22もの仲間を連れて舞い戻り、悪魔たちが次々と憑依してさまざまな言語で話した。
- ニコールの体が浮遊するなどの奇跡も確認されたが、最後は左手がひらかれ、ニコールは黒い息を吐き、ベルゼブブは去ったとされている。
- なお、ニコールはベルゼブブが憑依している間に出産している。子供はベルゼブブとの子供と推測され、ニベルコルと名付けられた。
関連項目
- 魔群の能力分類。
- 魔群が使う式
- 天敵。
というか後半で戦わされる登場人物の能力
引用元