カイホスルーの不変

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カイホスルーの不変
作品名 黒白のアヴェスター
分類 能力
使用者 カイホスルー
作中体系 開闢の法
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能力について

神座万象シリーズ黒白のアヴェスターに登場する能力。
不変の一つ。
覇道流出に至るほどの欲望。端を発したのは龍神が課した大義式戒律に対する誤解とそこから生じた怒り。


死を上回る強欲

  • この世全ての宝物は自分のものと疑わない強欲
能力や判断などの戦闘スタイルまで相手から戦利品として奪い遠慮なく使う性。
 貪婪なる性。すべての宝は己が所有物であり、俺に使われるため存在すると信じて疑わ
ない“欲〟の不変。関わる者らを遠慮会釈なく自分の戦利に加えていく在り方は、そこだ
け見るとワルフラーンに相似していた。

[1]


開闢の法

世界にいる全てが何も失わずに無限に奪い続けたいと願う世界になる。
「おそらく“死”というやつが無くなるな。誰も朽ちずに腹の底から笑いながら奪い合う、
俗で自由な暴徒の世だ」

[2]

  • 死を始めとした「失う」ことがなくなる
致命傷にあっても殺人鬼ばりの再生速度で復元される。
 宙に飛んだマグサリオンが、続けて六連の斬風を民に見舞う。内の四つは自然に消えて、
残り二つは人混みの中に直撃したが、もちろん龍の法が効果を無くしたわけでもない。
 むしろ、さらに一段進化したのだ。事実、黒い鎌鼬に刻まれたはずの民衆が、殺人鬼も
かくやという域で再生していく。
 カイホスルーの奉じる覇道が、ここに完成し始めていた。
 あらゆる欲望を肯定しつつ、何も無くさない世界。奪い合いながらも満たされる世界。
「やはりな。貴様の理想下では、死が消えるのか」

[3]


使用者との関連性

カイホスルーの場合

  • 誕生時から心臓が止まったまま生きている
覇道の意志が血と熱を生み出していたが芯が空虚となっていて覇道が完成しない状態だった。
先天的に自分の命を感じ取れないため生命を模倣し、何でも試して心臓を動かそうとしていた。
 美酒を飲み、美食を喰らい、女を抱いて欲望の限りを尽くすのは、それが生命の模倣だ
からだ。生きていないカイホスルーは、過剰なまでに生きることで自己の穴を埋めようと
している。彼がアルマを厚遇するのも、存在しない命を奪いに来た女へ対する期待があっ
たからだろう。殺すために俺の心臓を動かしてくれと、深層心理で願ったのかもしれない。

[4]


その他

関連項目

カイホスルーの不変の能力分類。


引用元

  1. 正田崇. 黒白のアヴェスター4 堕天無慙楽土. 神座万象・第十四機関, 2022 P143
  2. 正田崇. 黒白のアヴェスター4 堕天無慙楽土. 神座万象・第十四機関, 2022 P169
  3. 正田崇. 黒白のアヴェスター4 堕天無慙楽土. 神座万象・第十四機関, 2022 P215
  4. 正田崇. 黒白のアヴェスター4 堕天無慙楽土. 神座万象・第十四機関, 2022 P217