終わりなき群生する暴窮
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終わりなき群生する暴窮 | |
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読み | マルヤ・アエーシュマ |
作品名 | 黒白のアヴェスター |
分類 | 能力 |
使用者 | バフラヴァーン |
作中体系 | 戒律 |
能力について
- 神座万象シリーズの黒白のアヴェスターに登場する能力。
- 戒律の一つ。
- 孤独を恐れず戦い続けるという誓約に対して己と寸分たがわぬ存在を生み出す。
- 戒律の元となった渇望を覚えていないため発動は無意識下となり能力が劣化する。
- 己の渇望に到達した時に真の力を発揮する。
誓約
- 自分以外の全てを殺した時の孤独を恐れない
- それすらも自分自身と戦うことで超越してみせるという使用者の無意識下での誓い。
- 無意識下での戒律のため発動も無意識に行われる。
俺は最後に残った俺とも戦う。断じて孤独など恐れはしないと── 結果、バフラヴァーンが同種と認めた敵と対峙したとき、群生相が発現する。それは彼 の夢が成就して、宇宙にただ一人となったときの予行演習じみたものなのだろう。
存在複製
- 群生相と呼ばれる自分を複製する
- 群生相も全員が本物で使用者と差異はなく、本能的に敵を含めたバトルロワイヤルを始める。
- 無意識下での発動は極限の高揚・興奮によるトランス状態と感覚的に捉えられないため使用者は群生相を認識できない。
- 己の真の渇望に気付くまで手足が数本ほど増える、最高で分身四体が発生する程度の劣化した状態。
- 真の渇望に気付いた時に群生相は互いを認識し、無尽蔵に増殖し始める。
有り体に言うならば、二重三重にバフラヴァーンが現れる分身の技だった。同じ強度、 同じ性質、同じ力量を持った正真正銘の本物同士が、至高の座を賭けて殺し合うバトルロ イヤル。こんな出鱈目に巻き込まれたらどうなるかは明白で、しかも今回の群生は過去の 如何なるときをも凌駕している。
- 全宇宙で自分一人だけになるまで完成しない
- 常に未完成なため自分に実力・精神性が近しい存在が現れた時に劣化したものが発動する程度。
- 敵を殲滅すると再び未発動の状態に無意識下で元に戻る。
熱狂が引くと同時に、バフラヴァーンは自分の真実を再び心の奥底に仕舞っていった。 それは意識外の習慣で、他者のすべてを殺すまで全開にならぬ扉のようなものと言える。
使用者との関連性
元となった渇望
- 受精時の極限の戦いをもう一度やりたい
- 母親の体内で自分との壮絶無比な戦いと勝利をもぎ取った甘美が魂に刻まれた。
- これを再び、そして永遠にやりたいというのが真の渇望。
- 誕生後は他者がいるゆえに自分だけの戦場を作れず「最強にならねばならない」(=他人を皆殺し)という強迫観念へ変わった。
- 自分に実力・精神性が近しい存在が現れた時に劣化したものが発動するのは当時のシミュレート。
- 例外がない限り宇宙鏖殺まで渇望に気づけない仕組み。
母の胎内と言う完成された一つの宇宙。多くの者にとって無二の揺り籠と言うべき楽園 で、彼は戦い続けていた。 誰と? それは分からない。当時はまだ彼我を見分ける能力がなかったし、他者の概念 すら知らなかった。 しかし居る。そいつは確かに存在する。この胎内の主権を懸けて、対立する何かを認め た瞬間に彼の求道は始まったのだ。 つまり客観的に言うならば、彼は受精以前の段階で己の同胞を殺し尽くした。
その他
元ネタ
- マルヤ(ヴェーダ語:marya)、マイルヤ(パフラヴィー語:mairyā)、マイルヨー(アヴェスター語:mairyō)
- 古代アーリヤ地方に存在したとされる男性の宗教結社。
- 暴力的かつ性に奔放だったとされ、宗教的な対立からミトラ共同体などと争ったとされている。
- またインド神話のルドラ(マルト)神群や、ゾロアスター強の悪魔アエーシェマのモデルになったとされる。
- マルヤのうち特に有名なのはトゥーランの王フランラスヤン(フラースヤーブ)は統率者の一人であったとされ、
- ゾロアスターの敵でありvarəčah(意味は「威力」、トゥーランにおけるクワルナフに相当するもの)の栄光と呼ばれた。
- また同じくアルワト・アスパも統率者であったと考えられている。
- アエーシュマ(アヴェスター語:Aēšma)
- ゾロアスター教に登場する神性もしくは悪魔。暴力を司る。
- 名前は「狂暴」を意味する。
- 姿は毛むくじゃらの体と血塗られた棍棒を持った姿で表される。
- 暴行、特に家畜を害する者とされ、酒乱や粗暴な行為も彼に属するとされ、
- ゾロアスター教においては神酒ハオマを除くアルコール飲料は推奨されない。
- 神話において悪神たちはアエーシュマのもとに集い、地上の人間たちを害する悪魔となったという。
関連項目
- 終わりなき群生する暴窮の能力分類。
引用元