魂の裁定者
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魂の裁定者 | |
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読み | ウシュターン・ヤシュト |
作品名 | 黒白のアヴェスター |
分類 | 能力 |
使用者 | ムンサラート、ワルフラーン |
作中体系 | 戒律 |
能力について
誓約
- 視力を失い、昨日までのことを忘れる
- 例外的にもう一つの戒律で定めた主のことは覚えている。
神剣、アフラマズダ様の従僕となって一〇〇年ほどが飛ぶように過ぎた。ごく短時間 先の未来を見る私の戒律は、彼女に看破された通り視力の破棄と忘却から成り立っている。 具体的に言うと、おおよそ一日程度の過去までしか記憶ができない。
未来視
- ごく短い先の未来を見る
- 正確には未来を見るのではなく、都合のいい未来を引き寄せる。
- 構造上、平行世界がまだ存在しないため未来が変わることはない。
「なるほど、正確には都合のいい未来を引き寄せて固定する力なのか。だったら考えかた 次第だな、おまえが負けたくなる状況を作ればいい」
使用者との関連性
ムンサラートの場合
- 現在と過去を捨てる代わりに未来を定める死神でありたいという生き様
- 殺人鬼として定めた戒律であるため人間一人にしか作用せず対象が死ぬまで変更できない。
- 先制で大抵の攻撃を焦らず処理できるため基本的に負けない立ち回りが可能。
「盲目、さらに忘却の縛り……今と過去を捨てた代わりに、先を見る目があるようだな。 よって己は命運を司り、裁定者だと嘯くか。なんとも可愛い限りだが、おまえに私の未来 は見えないだろう」
- ワルフラーンに奪われた後も縛りが僅かに残っている
- 戒律は生きざまを決めて誓う行為なので能力有無が全てではない。
「ええ、ワルフラーン様に持っていかれたと話しましたね。ゆえに縛りとしてはとうに意 味を無くしていますが、部分的に残ったところもあるというだけ。以前は全盲でしたから、 これでも随分とマシになったくらいなのです」
ワルフラーンの場合
- 己の戒律による能力簒奪と改変
- 未来視ではなく因果の積み重ねを視る過去視になった。
- 因果の積み重ねで未来を知る。
「ムンサラートの戒律について、今さら説明は不要だな。おまえはこれを奪ったワルフ ラーンがどれだけ先を見ていたのか気になるようだが、的外れだ。彼が深く探ろうとした のは、逆に過去」
- 引き寄せる未来そのものが過ちであると示されると引き寄せたものが消えてしまう
- 勝利を引き寄せてもその過程がムンサラートとは違うならば齟齬を指摘されるだけで消える。
- アイオーンの仕様とワルフラーンの理解度不足から起きる現象。
さらに加えて、己の胸に刺したはずの切っ先がムンサラートを背中から貫いていた。物 理的には因果を無視した現象だが、より俯瞰的に見るなら筋は通る。ワルフラーンが引き 寄せんとした未来を破り、彼が知るムンサラートの在りようを破壊したのだ。そのため殺 人鬼の戒律で負った傷も意味を失くす。高度に概念的な攻防で、マグサリオンの一命を救 ったのは意志の強さ。もしくは理解力とでも評すべきか。
その他
元ネタ
- ウシュターン(パフラヴィー語:Uštān)
- パフラヴィー語で「霊魂」を意味する語。
関連項目
- 魂の裁定者の能力分類。
- 魂の裁定者を奪ったワルフラーンの戒律。