無間黒縄地獄
無間黒縄地獄 | |
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作品名 | 神咒神威神楽 |
分類 | 能力 |
使用者 | 天魔・奴奈比売 |
使用者(ネタばれ防止) | アンナ・シュヴェーゲリン |
作中体系 | 太極 |
能力について
- 神座万象シリーズの神咒神威神楽に登場する能力。
- 太極のひとつ。随神相は巨大な触手を持つ異形。
- 影の海を作り出し、接触したものを停止させる。
- またひとつの渇望から複数の歪みを作り出しており、それらから派生した異能も使える'。
そういえば魔道の師匠はあの人でしたね。
詠唱
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ものみな眠るさ夜中に 水底を離るることぞうれしけれ 水のおもてを頭もて 波立て遊ぶぞたのしけれ 澄める大気をふるわせて 互に高く呼びかわし 緑なす濡れ髪うちふるい 乾かし遊ぶぞたのしけれ ――太極―― 随神相――神咒神威・無間黒縄 |
可能性の無限拡大
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どこにも行かないで 置いていかないで 私はとても遅いから 駆け抜けるあなたに追いつけない ああ だから待って 一人にしないで あなたと並べる未来の形を 那由多の果てまで祈っているから それが限りなく無であろうとも 可能性だけは捨てたくないから |
斬刃
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{{Chant| |私は地べたを這いずりまわる 空を見て 空だけを見て あの高みに届きたいと 恋焦がれて病んでいく だから祈ろう 私という存在の全てを賭けて あの星に届く手が欲しい |
凶兆
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皆私を残して逝ってしまう 誰も私を顧みない 寂しい 寂しい 私はいつも一人きりで 泣いて震えて沈んでいく 仲間が欲しい 手を取り合いたい 皆と一緒に あなたと一緒に 一人にしないで 忘れないで ねえ だから横並びになりましょう 私のところに降りてきて 私があなたを引きずり下ろす 愛するあなた みな残らず 私の愛に巻き込まれたまま泥に沈んで お願いだから|}
影海
蠢いていた影が牢全体を覆い尽くした更なる下層。そこはま さに、影で出来た海だった。 揺れる気泡に、深海の如き動き辛さ。浮力が身体を覆ってい ながら、絶対に浮かび上がらせぬという念が纏わりつく異質な 世界。
不動縛
拡散する影の海で対象を縛り上げるという強制停止。一種の不動金縛り だが、その圧は膨大なため、捕えたものは山でも握り潰してしまう。
行かせない。行かせない。行かせない。私の傍にいて頂戴。 影に圧されながらも、接触すれば脳裏に響く禍々しき女の 声。 狂えるほど愛しい男に手を伸ばすような、過ぎ去った刹那を 悔やむかのような呼び声は、物理的な圧力よりも先に対象の精 神を破壊していく。
歪みの源泉
歪みとは、本来穢土の力である。ならば自分たちの能力も、 元を辿ればこちら側に発生源があるのが道理だ。それが奴奈比 売だというのだろうか。 「三百年かけて、そちらのノリに改変されているようだから完 璧な再現はできないけれど」
このように、奴奈比売の理に関わる想念はかなり屈折しているため、受 け取るものの主観によってまったく印象が変わってくる。神州西方に流 れ込んだ彼女の力の一端がそれぞれまったく別種のように変化してい るのもそのせいだろう。また、かつて彼女が使っていた武器が、多彩な 特性を持つ群体であったということも無関係ではないのかもしれない。
可能性の無限拡大斬刃
祈りを終えた瞬間、さっきとはまた異なる別の現象が発生し た。 俺たちの頭上を凄まじい突風が走り抜け、見当違いの方向へ と想像を絶する速度で飛翔する。 俺たちをすっぽ抜けた烈風の鎌鼬。それはそのまま海面を走 り、 後方に控えていた船団の一部をまとめてばっさり切断してい く。 横薙ぎに真っ二つ。……およそ数十隻の船が、一瞬で海の藻屑 と消えやがった。 凶兆
随神相
それは有り体に言えば触手、と形容するのが正解だがいかん せん大きさが桁外れて巨大だった。水底に棲むという王、船団 さえ締め上げる異形の像が波を掻き分けて直進している。 大の男が数十人がかりで手をつないでも抱えきれるものでは ない大きさ。そんなものが、高速で海の中を進んでいるのだ。 如何なる膂力を持つのか、触手がうねるたびに、さざ波程度 だった海の波が猛り立ち、泡立ちながら津波へと変じていく。
総ての触手が帯のように薄く広がり、影の陰気となって滲み 出る。東外流の海、その全域すら覆うべく彼女の真を顕わにし た。
使用者との関連性太極の基となった渇望
彼女がこうした能力を持つに至った背景は複雑で、まず第一に劣等感。 自分より前に行く者の足を止めたい。邪魔をして引き摺り下したいと いうあまり褒められたものではない思いがあるのだが、同時にそれは、彼 女にとって眩しいものである夜刀の傍にいたいという恋心の表れでもあ る。
その他元ネタ
関連項目
引用元
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