陀羅尼摩利支天
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陀羅尼摩利支天 | |
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読み | だらにまりしてん |
作品名 | 神咒神威神楽 |
分類 | 能力 |
使用者 | 玖錠 紫織 |
作中体系 | 歪み |
能力について
詠唱
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今さらに雪降らめやも陽炎の燃ゆる春へと成りしものを ―― 唵・摩利支曳薩婆訶 |
可能性の具現化と転位
- 並行世界の己を現実へと具現する
- 同時多発的に多角度からの攻撃が可能。
- 別の可能性への転身
- 本体を別の可能性へ変えることで短距離移動及び状態のキャンセルが可能。
摩利支天とは陽炎を指し、効果は実態に触れ得ない隠形の降神。つまり 幻影創造であり、この属性を帯びた超人変生に他ならない。 これはその場にないものを映し出すため、異能によって物理法則を無視 する紫織は、別次元に同時存在する己という世界の壁を越えた像すら具 現できる。 単純に言えば可能性の拡大で、戦闘における攻防両面の選択肢を複数重 ねて行えるということ。呼び出された総ての像が彼女自身であるために、 内の一人を殺したところで紫織は死なない。ただし、その際は相応に消 耗する。
数体、数十、いや数百。それだけの数たる紫織が空間に現れ た。
欠点
- 可能性攻撃・防御は使用者の力量に依る
- 命中・回避不能の存在にはあまり有効ではない。
- 広域で可能性を展開できない
- 射程距離は数間程度が最大。
非常に強力な異能だが汚染等級はさほど高くないので、実現できる可能 性はあくまで紫織の力量に見合ったもの。彼女から見てどう足掻いても 躱せない攻撃や当てられない的には意味がなく、中でも距離が最大の問 題になる。紫織を中心にした数間が間合いであり、広域に可能性を飛ば すことは出来ない。
- 別可能性の自分が死ぬと精神ダメージのフィードバックが返る
- 常人ならば一人死ねば精神崩壊、鍛練した者でも二、三が限度。
紫織の歪みは決して都合のいい身代わりを置くだけのもので はなく、分かれた彼女も彼女自身だ。ゆえにそれを破壊されれ ば、芯に甚大な損傷を被る。 殺されるという生物にとっての究極負荷に、心と魂は耐えら れない。常人ならば一死で精神が崩壊し、鍛えた者でも連続で は二・三が限度。十まで耐えれば超人とさえ言えるだろう。
使用者との関連性
玖錠降神流の改変
- 本来の術理を歪みによって改変している
- 本来は気配と実体を分断して相手の認識をずらす隠身・幻惑の術技。
(前略)そうした面から、神楽で紫織が使った摩利支天法は隠身・幻惑の技として玖錠の基本かつ代表的なものだろう。 これは本来、気配と実体の分断による認識ずらしの法なのだが、歪みを 有する紫織が使えばさらに幻妖怪奇なものとなる。
その他
元ネタ
- ダーラニー、陀羅尼(サンスクリット:(धारणी [dhaaraNii]))
- 仏教において用いられる呪文の一種で、長文を暗記し、繰り返し唱える事で雑念を払うことを目的とする。
- 摩利支天(サンスクリット:Marici))
- 陽炎を神格化した仏教の守護神・天部の一柱。
- 実体がないので何者も傷つけられず、捉えられない日天の眷属。
- 日本では戦国時代に武士からの信仰が篤かった。
- 真言は「唵・摩利支曳薩婆訶(オン・マリシ・エイ・ソワカ)」
- 詠唱
- 万葉集第十巻に登場する作者不明の歌。
- 「今は陽炎が現れる時なので雪が降ったりはしない」という内容の歌。
関連項目
- 陀羅尼摩利支天を可能性拡大へと変異させている能力分類。
- 陀羅尼摩利支天によって多くの可能性を具現化させて放つ術技。
- 陀羅尼摩利支天を生み出した歪みの源泉。
引用元