食人影(Dies irae)
食人影(Dies irae) | |
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読み | ナハツェーラー |
作品名 | Dies irae |
分類 | 術技 |
使用者 | ルサルカ・シュヴェーゲリン=マレウス・マレフィカルム |
作中体系 | 魔術 |
術技について
概要
- 神座万象シリーズのCategory:Dies iraeに登場する術技。
- 血泥の塊を影として操り、身体を喰らう等、物理的に干渉する魔術。
物質吸引
- あらゆる物質を呑みこんで消滅させる
- 影の上にのみ有効。
車輪が通過した跡から、放射状に広がる食人影。それは瞬く間に橋を覆い、 全ての死傷者と破壊された車両を一つ残らず呑み込んだ。後には何も残らな い。 なんという馬鹿げた、そして常識外れも甚だしい行為だろうか。一方的なジェノ サイドによる口封じと証拠隠滅。──なるほど、ここまでやれば不条理すぎ て、原因不明と世人は言うに違いない。
精神破壊
- 直視されるだけで精神を破壊できる
- 使用者の"創造"を発動していたから?
司狼は、並の人間ならば直視するだけで精神が焼ききれるほどに異形な牙 の群れを一瞥し──
魂への攻撃
- 魂魄への攻撃が可能
- 触れている人物の魂を直接侵食することができる。
なぜならそれは、今まで生きて感じたことの無い冷たさだったから。 皮膚? いいや違う。触れられているのはそのような表層ではなく、身体の 中に秘められた芯──魂を侵食されていると直感した。
身体操作
- 影が絡みついたものの身体を操作する
- 遠隔操作で直接戦況を確認せずに戦闘させることが可能。
中庭に彫像のごとく立ちすくむ巨躯の怪人。その手に、脚に、数多の影が絡 み付いて、マリオネットのごとくルサルカへと繋がっている。 「まぁ、操縦はこんな感じ。わたしじゃバビロンのやってたことの二割も出来 ないから、足りないところは創意工夫でね。でもその代わり、メリットだって あるんだよ。この方法なら、遠隔操作も可能だし。隙だらけの姿を敵に晒すこ ともない」
- 操作しているトバルカインを通じて会話が可能
- 声帯を操作している?
- 食人影での操作は動きや性能が青褪めた死面に比べて劣化する
ようやく立ち上がったカインの口から、場違いな声が漏れてきた。 細く、高く、可憐で軽快。紛れもない女の声音で、いつも歌っているような その口調は……
掲げた鉄塊から、紫電が爆発し迸る。目を焼く雷光が地面に落とした影が蠢 き、密度をもって震えだす。 (中略) ルサルカは、操操という意味においてシスターより数段劣る。 だがその反面、カインと自らの術を連携させられるのはこいつだけ。 雷光が生み出す影、影、影──敵に回せば最悪のコンビネーション。
立体化
- 生物として現れる
- 様々な形態をとって攻勢に出ることが可能。
スライム状
- 巨影の粘液生物
- 触手や捕食による攻撃を行う。
ルサルカがそう告げると、彼女の足下の影がゆっくりと盛り上がり始める。 立体を形作ったその姿はファンタジーなゲームに出てくるスライムのようで あった。
巨人
- 広がった影がそのまま立ち上がる
- サイズにものを言わせた攻撃で叩き潰す。
現れたのは漆黒の巨人……地面に広がった落書きが、そのまま巨躯となって 俺の眼前に立ちはだかったから。
多頭竜
- 多頭竜の影
- 数百の頭に分かれて噛みつく
影が厚みを持ち、起き上がった。 地面から剥がれるように鎌首をもたげ、割れた口には何重にも並んだ牙の 列。 まるで蚯蚓、いいや多頭竜だ。カインの足元から四方八方全方向に、伸びて 蠢く影の竜は、その数すでに数百以上──
ドレス
- 食人影全てドレスとして纏い、指先から突き出す
- 通常は面で制圧している食人影を点攻撃に集中させている。
ルサルカは、自らの身体に直接食人影を纏わせた。破れた服を覆い隠す、漆黒のドレスであ る。 (中略) らしくない叫びで己を奮い立たせ、ルサルカはその手を突き出す。影がルサルカの腕を伝い、 鋭い槍となってベルゼブブの内部に侵入する。ドレスが薄くなる度に、その槍はどんどんと長 く強くなっていく。
自己再生
- 再生可能
- エイヴィッヒカイトで斬られても再生。
- 殺すことに特化した聖遺物でも死に至らない。
魂ごと締め上げられる不快感を振り切りながら、伸ばされた巨大な腕を断ち 切り躱す。平面の影はそれすら意に介さず腕を伸ばし、無形の影として再生 したが、そんなことさえどうでもよかった。
斬撃で消し飛ばし、影の巨人を両断する。 (中略) だが───そんなもの、焼け石に水だ。影は変わらず地を這っている。 ルサルカの足元から、術者という発生源がある限りそれこそ無限に出てくる だろう。自称した技巧派の名の通り、消耗による負荷は一切見られない。持 久戦ではジリ貧だった。
使用者との関連性
魔女の使い魔
影を──アンナ・シュヴェーゲリンが初めて手にした地星の異能を。 これは黒円卓の法理から外れているモノ。水星ではなく、謎の影から貰っ た力だ。ゆえに今はこれしかない。
その他
元ネタ
- ナハツェーラー(ドイツ語:Nachzehrer)
- ドイツの民間伝承に登場する吸血鬼。
- 正確には死後蘇生した死体で、肉食・吸血・殺戮を好み、その影に触れたものは呪い死ぬとされている。
関連項目
引用元
- ↑ Dies irae 〜Amantes amentes〜 . Light, 2012. Windows
- ↑ Dies irae 〜Amantes amentes〜 . Light, 2012. Windows
- ↑ Dies irae 〜Amantes amentes〜 . Light, 2012. Windows
- ↑ Dies irae 〜Amantes amentes〜 . Light, 2012. Windows
- ↑ Dies irae 〜Amantes amentes〜 . Light, 2012. Windows
- ↑ Dies irae 〜Amantes amentes〜 . Light, 2012. Windows
- ↑ Dies irae 〜Amantes amentes〜 . Light, 2012. Windows
- ↑ Dies irae 〜Amantes amentes〜 . Light, 2012. Windows
- ↑ Dies irae 〜Amantes amentes〜 . Light, 2012. Windows
- ↑ 藤井三打. Dies irae ~Song to the Witch~. KADOKAWA,2017, 194.
- ↑ Dies irae 〜Amantes amentes〜 . Light, 2012. Windows
- ↑ Dies irae 〜Amantes amentes〜 . Light, 2012. Windows
- ↑ Dies irae 〜Amantes amentes〜 . Light, 2012. Windows