修羅曼荼羅・大焼炙
修羅曼荼羅・大焼炙 | |
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作品名 | 神咒神威神楽 |
分類 | 能力 |
使用者 | 御門 龍明 |
使用者(ネタばれ防止) | エレオノーレ・フォン・ヴィッテンブルグ=ザミエル・ツェンタウァ |
作中体系 | 太極 |
能力について
概要
焔の剣壁の詠唱
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さらば 輝かしき我が子よ ならば如何なる花嫁にも劣らぬよう 最愛の炎を汝に贈ろう 我が槍を恐れるならば この炎を越すこと許さぬ |
詠唱
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彼ほど真実に誓いを守った者はなく 彼ほど誠実に契約を守った者もなく 彼ほど純粋に人を愛した者はいない だが彼ほど総べての誓いと総べての契約総べての愛を裏切った者もまたいない 汝ら それが理解できるか 我を焦がすこの炎が 総べての穢れと総べての不浄を祓い清める 祓いを及ぼし 穢れを流し 熔かし解放して尊きものへの至高の黄金として輝かせよう すでに神々の黄昏は始まったゆえに 我はこの荘厳なるヴァルハラを燃やし尽くす者となる |
獄炎
それは――炎。 やはり外気に触れた瞬間消えてしまうが、それでも苛烈で、 なんと美しい輝きだろうか。 吹き荒れた灼熱の壁に、屍兵がいとも容易く燃え尽きてい く。それは紛れもなく、この焔が紅葉の神威を上回っているこ との証だった。 だというのに、龍水だけは焼け焦がれるような熱さを感じな い。そこから感じるのは慈しみだけだ。炎に包まれているよう に見える母の袖を、龍水の手は握りしめたままだった。
焔の剣壁
- 魔炎の壁
- 大津波すら瞬時に蒸発させられる火力と規模を持つ炎の壁。
呪を紡ぐのが終わった瞬間、龍明の描いていた秘術は海上へ 広がり、視界を覆う津波に匹敵するほどの苛烈な炎を編み上げ た。 まさにそれは、激痛を生む炎で出来た巨大な城壁。 津波を阻み、蒸気になった海水が派手に爆ぜて弾け飛ぶ。 だが、それでも津波は押しとどめられず炎の壁が減退する。 だか、まずい、このままでは―― 「――唵」 そう俺たちが危惧することを見越したかのように、鎧袖一触 が如く魔炎は更なる激しさを見せ燃え上がった。 雄々しくそびえ立つ炎の壁。生じる圧倒的な熱量。津波その ものが一瞬で跡形もなく消滅する。
使用者との関連性
修羅曼荼羅
- 使用者の存在が砕ける
- 本来の威力から劣化している。
- 既に滅びた宇宙の型であるため、使用と同時に身体が砕ける。
曼荼羅とは宇宙を指し、ゆえに修羅曼荼羅とは修羅の型を持つ破壊愛の 宇宙である。龍明はその中にある大焼炙――獄炎の理を司り、その火力 は母禮のものを遥かに上回る。とはいえ、修羅の曼荼羅はとうに滅ぼさ れている宇宙のため、この力を解放した龍明は寸刻みで崩壊していく上に、 本来の全力も発揮できない。
その他
元ネタ
- 大焼炙
- 原始仏教の経典とされる長阿含経に記された地獄の一つ。
- 八熱地獄の7番目の地獄。
- 罪人を鉄の城、鉄の部屋、鉄の塔、鉄の容れ物で炙る。
- 1度ずつ皮が爛れて、肉は爆散するほど焼かれて炙った後に鉄の杈で串刺しにして火山の火口で皮が弾けて、肉が沸騰するまで焼いて炙る地獄。
- 経典の一つである『倶舎論』の大焦熱地獄に対応している地獄であり、作中でも使用者の太極は無間大焦熱地獄となっている。
関連項目
引用元