霊鳥への階梯
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霊鳥への階梯 | |
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読み | シームルグ・アッタール |
作品名 | 黒白のアヴェスター |
分類 | 能力 |
使用者 | サムルーク |
作中体系 | 戒律 |
能力について
概要
誓約
- 肉体的・精神的な損傷を癒さない
- 治療の一切を受け付けない。
- 滋養の摂取による治癒促進や義手義足による代替は可能。
- 表面上は治っていても肉体的・精神的な痛みは残り続けている。
きっと、怪我を治さないという縛りなのだ。表面上は傷が癒合しているように見えても、 本質的には開いたまま。痛みを常に抱えていて、ずっと苦しみに耐えている。
ダメージ変換
- 受けた痛みに応じてエネルギーを生み出す
- 生み出されるエネルギー量は(今まで負った傷の総量)×(今負ったダメージ)
- 生じたエネルギーを編んで巨人のような手足を作ったり、爆裂させることが可能。
サムルークには手足がある。ただし骨と肉の生身じゃなく、言わばオーラ。溢れる生命 エネルギーで編まれた幻肢だった。 その輝きが赤い光となって顕れている。ぼんやりとだが視認できる彼女の手足は、攻撃 の瞬間に巨大化していた。 先に見えない巨人を連想したのは正しかったと言えるだろう。今のサムルークは、右手 と左脚だけなら身長九〇〇メートルを超えている。
欠点
- 負傷しなければ戦えない
- それなりの重傷を負わねば小技しか出せない。
- 痛みを伴う傷でなければ能力を発揮しないためなにも感じなくなるレベルの攻撃はエネルギーに還元できない。
よって無傷の戦闘ではそもそも力が使えず、軽傷だと小技しか使えなくなるという塩梅 だ。
- 戦えば戦うほど発狂のリスクが増す
- 痛みそのものが消えているわけではないため重なっていく。
- 並の人間ならすぐに耐えきれず発狂する。
いつから続けている戒律なのかは知らないが、並の人間ならとうに発狂しているだろう。 これまで負ったすべての傷、あるいは精神的なものも含めて丸ごと呑み込み続けているの だ。
使用者との関連性
聖王領製の義肢
- 神経が通っている黒光りの鋼鉄義肢
- 戒律で得たエネルギーを再充填するために刺激を送り込む。
- スタミナは向上するが戦闘中は痛みの度合いが跳ね上がる。
聖王領で開発された新しい義肢の機能だった。サムルークはこれまで戒律を発動しても ガス欠になるまで振り絞った経験がなく、"使い残し"をかなりの量で溜めていた事実があ る。
その他
元ネタ
- シームルグ(ペルシア語: سیمرغ、Simurgh)
- イラン・ペルシャ神話に登場する霊鳥。
- サエーナ鳥とも呼ばれ、アヴェスターにおいて世界樹に留まっていたシームルグが羽ばたくと種子が巻き散らされ、
- その種子からはあらゆる種類の植物が生えた。
- ダエーワたちによってこの大木が打ち倒されて枯れると、シームルグはアルブルズ山へと住処を移したとされている。
- 叙事詩『シャー・ナーメ(王書)』では、捨てられた赤子ザールを拾って雛と共に育て、
- 成長したザールを人の世界に戻す際に困った時に自分の羽根を燃やせば力になると羽根を渡した。
- ザールの子どもが臨月となっても胎児は産まれなかった時に羽根の一部を香炉で燃やすとシームルグが現れ、胎児(ロスタム)の未来と出産のための助言を与えた。
- 成長したロスタムが戦って傷ついた時もザールは羽根を燃やした。シームルグが現れて、まずロスタムとその馬ラクシュを治療し、戦争の解決策を与えた。
- 鳥の言葉(アラビア語: منطق الطير Manṭiq al-Ṭayr )、
- 鳥たちの階梯(アラビア語:مقامات الطیور Maqāmāt al-Ṭuyūr )
- アラビアの詩編。
- ペルシア語で「30羽の鳥」を意味している語「sī murgh(「30 (sī)」 +「鳥 (murgh)」)とスィーモルグ (Sīmurgh) をかけている。
- 書名はクルアーン第27章(蟻の章)16節の「スライマーンはダーウードの後を継いで言った、『人びとよ、わたしたちは鳥の言葉を( مَنْطِقَ الطَّيْر manṭiqa 'ṭ-ṭayr-)を教えられ…』」に由来している。
関連項目
- 霊鳥への階梯の能力分類。
引用元