悪魔(緑陽のクエスタ・リリカ)
悪魔(緑陽のクエスタ・リリカ) | |
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読み | イヴリス |
作品名 | 緑陽のクエスタ・リリカ |
用語分類 | 種族分類 |
用語について
概要
- 緑陽のクエスタ・リリカに登場する用語。
- 神代から世界を蝕もうと暗躍する異界の敵。
来歴
- 神代から存在する異界の侵略者
- 神代からこの世を蝕もうと暗躍している。
- 古世紀時代の魔術具や魔術陣に封じられていることがある。
- 強大な悪魔ほど物理的な干渉が難しいため人間に取引を持ちかけて干渉する。
神話の時代から、この世界を蝕もうと異界から忍び寄る悪魔たち。 (中略) 本来は異界に潜むため、この世界へ限られた干渉力しか持たない彼らは、人間を巧みに 誘惑して操るとされている。オルギソスとは、古くから人間社会へと干渉することを好む、 そうした悪魔の一柱である。名もなき悪魔が多い中では、ジゼルも聞き及んだことのある、 比較的に知れ渡った存在といえるかもしれない。
生態
- 強大な存在ほどこの世に干渉しにくい
- 見つかるのはほとんどが下位の名無しの悪魔。
- 受肉した悪魔は魔神と呼ばれ、下位でも惨事を引き起こす。
一口に悪魔と云っても階級がある。自らの眷属を率いる統率種は、最も強大な力を持つ 恐ろしい存在であり、伝承で語られるに相応しい純粋な悪魔だ。そして彼らが率いる眷属 たちを、古世紀の魔術師は下位種と上位種の二つに序列化し、分類した。この世界の外 から介入してくる異界の者たちは、強大な力を持つあまり我々の世界に干渉するのが難し いと伝えられている。そのため、実際の悪魔の目撃例は下位種のものが殆どで、強大な力 を持つものほど受肉は困難であり、物質的な干渉をしてくる例は稀なのだ。
悪魔の取引
- 人の望みを叶える代わりに悪魔術で受肉しようとする
- たいていは望みに応じた素材(生け贄)を要求とする。
- 悪魔のしもべとなった者は信奉者と呼ばれる。
悪魔が持ちかけるのは、取引だ。 人の望みを叶えるという誘惑があるからこそ、人は悪魔のしもべとなる。
戦闘能力
概略
- 不死性
- 特殊能力
不死性
- 通常武器による攻撃で死なない
- 異獣と違い痛みもない模様。
背を斬られた山羊頭の悪魔は、しかし平然としていた。 傷付けられた乙女たちの指先が、青い血を流して戦慄いている。しかし、その傷は瞬く 間に、新たに肉奥から生えてきた乙女の指先で覆われていくのだった。 再生能力。あるいは、武器そのものが効かない――。 仮初めの肉体を以て降臨する魔神には、普通の武器が効かない例も多いと聞くが――。
- 魔力による攻撃にのみダメージが入る
- 武器に魔力を付与している場合は付与された魔力の分のみダメージとなる。
同様に、シャリンの槍も、ガドルフの斧も、魔神に致命打を与えるには至っていない。 その傷は暫しの間を経て復元されていく。オリオンの魔術によって、それを遅らせること はできているようなのだが、《魔力付与》も万能とは言い難い。魔術師の込めた魔力以上 の傷を与えることはできず、戦士たちの技量をそのまま活かした一撃とはなり得ないのだ。 純粋な意味で魔神を直接傷付けることができるのは、魔剣の類か魔術による攻撃だけだろ う。しかし、オリオンは攻勢魔術が不得意らしく、機会を見付けては放っている《魔素の 槍》も効果を上げているとは言い難い。
その他
元ネタ
- イブリース(ラテン文字転写:Iblīs)、
- アル・シャイターン(Al・Shaytan)
- イスラム教における悪魔の王。アッ・シャイターン(DMG方式:aš-Šayṭān)とも呼ばれ、ユダヤ教やキリスト教のサタンに相当する。
- クルアーンの2章「雄牛(アル・バカラ)」と7章「高壁(アル・アアラーフ)」では、
- アッラーフ(神)が泥からアーダム(アダム)を創り天使たちに彼の前にひれ伏すことを命じると、
- イブリースは火で作られた自分は泥から作った人間より優秀でひれ伏すことはできないと応じなかったためアッラーフを怒らせた。
- イブリースはアッラーフに許しを請うと最後の審判に裁かれることが決められた。
- イブリースはそれまで地上の人々を惑わせてやろうと誓ったという。
関連項目
- 悪魔の使役する異界の獣。
引用元