「至高天・黄金冠す第五宇宙」の版間の差分
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:'''死後の世界であるグラズヘイム(ヴェヴェルスブルグ城)を出現させ、周囲を飲み込む'''。 | :'''死後の世界であるグラズヘイム(ヴェヴェルスブルグ城)を出現させ、周囲を飲み込む'''。 | ||
:グラズヘイム内では囚われた魂が'''永遠に殺し合い、甦りを繰り返す修羅道の法則が流れている'''。 | :グラズヘイム内では囚われた魂が'''永遠に殺し合い、甦りを繰り返す修羅道の法則が流れている'''。 |
2025年4月23日 (水) 22:24時点における版
至高天・黄金冠す第五宇宙 | |
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読み | グラズヘイム・グランカムビ・フュンフト・ヴェルトール |
作品名 | Dies irae |
分類 | 能力 |
使用者 |
ラインハルト・トリスタン・オイゲン・ハイドリヒ=メフィストフェレス、 イザーク=アイン・ゾーネンキント |
作中体系 | エイヴィヒカイト |
外国語表記 | ドイツ表記:Gladsheimr――Gullinkambi fünfte Weltall |
能力について
概要
- 神座万象シリーズのDies iraeに登場する能力。
- 死後の世界であるグラズヘイム(ヴェヴェルスブルグ城)を出現させ、周囲を飲み込む。
- グラズヘイム内では囚われた魂が永遠に殺し合い、甦りを繰り返す修羅道の法則が流れている。
ネタドラマCDでは平和だったが
詠唱
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Dieser Mann wohnte in den Gruften, und niemand konnte ihm keine mehr, nicht sogar mit einer Kette, binden.
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地獄の現出
- 死者を取り込み、城の中で無限再生させる異界の展開
- 城そのものである使用者と同化する。
- 同化した死者は奴隷として戦いに駆り出される。
「奇跡の大元は、黄金たるハイドリヒ卿の内にある。すなわち不死を望めば 吸収され、蘇生を望んでも吸収される。そこで彼の分身、奴隷となって、 終わらない戦争に駆り出されるまま永劫に解放されない」 「これを、我々は地獄と言う。無限の死者で溢れ返り、無限に膨れ上がって いく修羅の世界だ」 「ハイドリヒ卿の創造位階……城と呼ばれるものがそれなのですよ。(以下略)」
- 現世に顕現した瞬間に魂を抜かれる
- スワスチカ第七開放後の創造で周囲の人間八十万人の魂を引き抜いた。
あれが、あの城が出現した瞬間に街が死んだ。 そこに存在していた総ての者も……
- 異界展開後は周囲と隔絶される
- 異界内では電子機器等の外部との連絡手段が一切絶たれる。
- 異界外部からは展開された場所を認識できなくなる。
彼の創造は諏訪原市全域を覆いつくし、今や完全に外界から隔離した。 その以上に、気付けた部外者は一人もいない。
死者の使役
- 取り込んだ死者を使役する
- 城にいる髑髏達は武装させられる。
- 城にいる髑髏達はあらゆるものへ変換できる。
髑髏の手
- 万を超える数の髑髏でできた手
- 人間を鷲掴みできるサイズ。
- 同じ"創造"位階の者でも振りほどけない握力。
空間を突き破り、万を超える髑髏の群れが手の形となって櫻井を鷲掴みにし ている光景。 (中略) あの拘束は、絶対に解けない。あれに囚われて脱出できる者など存在しな い。
マルセイユ
- ラインハルトを自動防御するメッサーシュミット
- 攻撃者にメッサーシュミットによる予測射撃を食らわせる。
気軽な挨拶程度にしか聞こえぬ呼び出しと共に、玉座の背面から戦闘機の 機銃としか思えぬ物が出現した。それは踏み込んでくる螢の未来位置を予測 して、彼女自身が銃弾に吸い込まれたと錯覚するほどの偏差射撃を実現させ る。
第八——SS騎兵師団(フロリアン・ガイア―)
- 髑髏の壁が立ちふさがる
- 防御ではなく、障害として阻む。
だが、吶喊する俺を阻むように足元の床が爆発した。髑髏の群れが行く手を 阻む。
第九——SS装甲師団(ホーエンシュタウフェン)
- 最低でも一度に百台以上の戦車を出現させて砲撃する
- ヴェヴェルスブルグ城外であれば自身の髑髏(=保有する魂)から戦車を作り出す。
- ヴェヴェルスブルグ城内の場合、城そのものが髑髏であるため城を変形させて出現させる。
- 砲塔のみでも可能。
——Neun. SS-Panzer-Division Hohenstaufen—— 魔城に響く私生児の思念。発生した異分子を排除するべく、イザークが地 獄の軍勢を召喚する。 (中略) 玉座の壁面から百門を超える砲塔が出現し、残らず蓮へと照準を合わせ た。息をつかせる暇もなく、鉄風雷火が吹き荒れる。
第十——SS装甲師団(フルンツベルク)
- パンツァーファウストの集中放火
- 五メートル落下する間に百以上の砲弾を浴びせる。
今度は至近距離からのパンツァーファウストの集中砲火だ。 (中略) 斬り返し、弾き飛ばし、あるいは防ぎ、もしくは逸らし、止むことのない嵐 の砲弾。すでに三十、四十、五十、六十——まだ終わらない。 俺の跳躍は足場の方陣から四・五メートル上空のものでしかなかったが、落 下するまでの間にもうそれだけ攻められている。その出鱈目な兵力は、もは や無尽蔵と言っていいだろう。
第二十四——SS武装山岳師団(カルスト・イェーガー)
- 大量の炸薬を放つ
- 地雷爆破とパンツァーファウストの集中砲火を浴びせる。
続く地雷の爆発とパンツァーファウストの集中砲火を至近で浴びた櫻井は、 そのまま声もなく吹き飛んで動かなくなる。
第三十六——SS擲弾兵師団(ディルレワンガー)
- 万を超える銃剣となって襲い掛かる
- 城の中の髑髏達を銃剣に変換した剣林で刺突する。
足元で爆発した髑髏の群れが、無数の銃剣となって司狼を貫く。 (中略) 下から間断なく突き上げられるその数は、すでに万を超えてまだ終わらな い。流石の司狼も捌ききれず、徐々に確実に追い込まれていく。
存在同化
- 城に吸収された者の"創造"を発動できる
- 総ての死者と同化しているため、それらの渇望と力を利用できる。
- 発動は同時多発的に使用可能。
「その魂、その渇望、我が内海に溶けるいと小さき愛児たち……彼らは私 で、私は彼らだ」 「今や同化しているのだよ、我々は」
いかにラインハルトの流出だろうと、この技自体は創造だ。ならば理として、 俺のルールの方が上位にある。
ヴェヴェルスブルグ城について
髑髏の城
- メルクリウスの魔術を通じて死んだ兵隊たちの魂が吸収されてできた魔城
- 同化した魂は髑髏として表現され、城の中のあらゆるものが髑髏達で構成されている。
- 城自体を巨大な髑髏に変形させることも可能。(
しかも海の上を走る)
- 城自体を巨大な髑髏に変形させることも可能。(
歪む世界。響く詠唱。黄金に沸騰する海の中、湧きあがって来るのは百万を 超える髑髏の軍隊。 その一つ一つが折り重なって構成していく死者の城──
- 既知世界の法から外れている
- 城の中では死後に魂が過去へ回帰せずに残り続ける。
- 城の権限を持つラインハルト、ゾーネンキント、メルクリウスであれば任意の人物を魂から不死の英雄として蘇らせられる。
- 初代ゾーネンキントの能力とメルクリウスの魔術、ラインハルトの指揮能力によって永久展開かつ世界法則から逃れている。
- 本来ならば長時間維持できないはずの創造が魂の消費なく維持できているのはラインハルトの指揮能力によるもの。
ここに滅の概念は存在せず、何者であれ無限に蘇り、何者であれ呑み込み続ける。まさに、彼の渇望 と破壊のルーンが、矛盾でありながらも合致している。“破壊し続けるための不変”と言えよう。 通常、創造位階によって創られた異世界は時間経過により消滅するが、ベルリン崩壊時に行った聖櫃 創造により、この城は決して自然消滅することがない。ラインハルトの肉体である聖餐杯にパスで繋 がった状態のまま永久に固定されている。 もはや流出の一歩手前にある究極の創造。 これはラインハルト、メルクリウス、初代ゾーネンキントの三者による合作であり、城内における死 者の無限再生は彼ら全員が行える。 もっとも、その再生速度や再現精度、不死創造という黄金錬成の巧拙には個人差があり、それはメル クリウス、ゾーネンキント、ラインハルトの順である。
欠点
刃が首に食い込んでくる。ここにきて、それだけの魂を突如喪失したとい うことが、何の変調も起こさないなど有り得ない。 シャンバラの総人口は、ラインハルトが核とする武装親衛隊の兵と同数で ある。彼ら一人一人に喰らわせるための生贄が消えた。兵站を乱されれば軍 葉瓦解し、崩壊する。 敵の胸を抉った聖槍も、当然その必殺性を薄められ──
使用者との関連性
創造の基となった渇望
- 全力を出したいという渇望
- 全力を出せる場として機能する異界。
また、文武ともにあらゆる面で人の究極域と言って構わぬ性能を持って生まれたラインハルトは、己 が全力というものを発揮できず、それを振り絞れる機会も渇望していた。 このグラズヘイム・ヴェルトールは、彼が全力を出せる“場”の創造。
- 死生観念の共有
- 必ず訪れる死と死に至るまでの人生を愛でるラインハルトの死生観を共有する。
渇望はメメント・モリ。これはいつか訪れる死の果て、そこに至る因果──すなわち他者の人生を愛 でると共に、逃れられない断崖を共有しろという彼特有の死生観で、有り体に言えば生と死の蒐集で ある。
その他
元ネタ
;*グラズヘイム(Gladsheimr) :北欧神話に登場する宮殿。名前の意味は「喜びの世界」。 :ヴァルハラにある第5の場所で、オーディンが死者を選別する場とされる。 ;*グランカムビ(Gullinkambi) :北欧神話に登場する鶏。名前の意味は「金の鶏冠」。 :ラグナロクの訪れが近づいた時に神々に向けて時を作り、警告を与える。 :また、同じ時に「鳥の森」にいる赤い雄鶏フィアラル(Fjalar)はヨトゥンヘイムの巨人たちに向けて、「赤茶けた雄鶏」はヘルの死者達に向けてそれぞれ同様に警告を与える。 ;*ヴェヴェルスブルグ(Wewelsburg) :史実に登場するナチス・ドイツの高官で構成されたオカルト団体が使っていたとされる城。 :内部には刻まれたルーンや円卓が存在する。 ;*詠唱 :聖書のマルコによる福音書第五章。 :墓場に棲む男にレギオンという悪霊が憑りつき、男を苦しませたが、神の子によって :豚へと移り、断崖へと走ってそのまま海に落ちて溺れ死んだ。 ;*ハンス・ヨアヒム・ヴァルター・ルドルフ・ジークフリート・マルセイユ大尉(Hans-Joachim "Jochen" Walter Rudolf Siegfried Marseille) :第二次世界大戦のアフリカ戦線で活躍したドイツ空軍の軍人。 :北アフリカ戦線で活躍し「アフリカの星」と呼ばれた。マルセイユは全戦績Bf109を操縦し、通算撃墜スコアは158機。 :内、151機が北アフリカのイギリス空軍相手であった。西側連合国相手にトップの撃墜数を記録した。 ;*第9SS装甲師団 (ホーエンシュタウフェン(Hohenstaufen Geyer)) :ナチス・ドイツの武装親衛隊の師団のひとつ。 :第6回十字軍を率いて聖地イェルサレムを獲得したフリードリヒ2世(1194~1250年)から付けられた。 :師団員の60~70%が18歳だったことと、満足に兵員の補充を受けられなかったことから :あまり武勇を発揮できなかった。 ;*第10SS装甲師団(フルンツベルク(Frundsberg Geyer)) :ナチス・ドイツの武装親衛隊の師団のひとつ。第9SS装甲師団ホーエンシュタウフェンと双子師団。 :名はドイツ人の英雄ゲオルク・フォン・フルンツベルク(ドイツ傭兵師団ランツクネヒトの創始者)から。 ;*第24SS武装山岳師団 (カルスト・イェーガー(Karstjäger)) :ナチス・ドイツの武装親衛隊の師団のひとつ。 :パルチザン掃討活動を任務とした山岳戦専門の部隊。 :当初は各地方の民族ドイツ人からなる義勇兵により編制され、装備、訓練共に山中での戦闘を目指した部隊。 :カルストヴェーア大隊(Karstwehr Battalion)から師団へと格上げされた。 ;*第36SS擲弾兵師団 ディルレワンガー(Dirlewanger) :ナチス・ドイツの武装親衛隊の師団のひとつ。 :民間人虐殺、略奪、婦女暴行等の悪逆を働いたことで有名。
関連項目
;*エイヴィヒカイト :至高天・黄金冠す第五宇宙の能力分類。 ;*"創造" :至高天・黄金冠す第五宇宙の能力位階。 ;*聖約・運命の神槍 :至高天・黄金冠す第五宇宙を発動させる聖遺物 ;*神世界へ翔けよ黄金化する白鳥の騎士 :ヴェヴェルスブルグ城と接続して聖約・運命の神槍を射出する創造。 ;死森の薔薇騎士 ;拷問城の食人影 ;焦熱世界・激痛の剣 ;死世界・凶獣変生 ;人世界・終焉変生 :発動した他者の創造
リンク
*Wikipedia グラズヘイム *Wikipedia グリンカムビ *Wikipedia ハンス・ヨアヒム・マルセイユ *Wikipedia 武装親衛隊の編成