消失点(煉獄姫)

消失点(煉獄姫)
読み カイナ
作品名 煉獄姫
分類 能力
使用者 フォグ、ユヴィオール=カタシェレティス
作中体系 煉禁術
別表記 第一円
テンプレートを表示


能力について

煉獄姫に登場する能力。
ホムンクルスの特性の一つ。
毒気に対する完全耐性および吸収変換


来歴

  • 煉獄という世界への架け橋となるための能力
人間には毒気に耐性がないため煉獄・煉術の全てを知る事ができないためホムンクルスに託した。
「俺はお前にそれをこそ望んでいたんだ。煉術という技術にとって天敵であり、故に煉獄とい
う世界にとっての友となり得る者。つまりは煉術と煉獄のすべてを識ること。僕がなろうとし
てなれなかった者、成し遂げようとしてできなかったことだ」

[1]


煉術の強制解除

  • 発動中の煉術を解除し毒気に戻す
他の煉術に纏わせてその術に触れたものを解除するなどエンチャントの特性がある。
 アルトはそれを原料にして空間内の任意の場所に煉術を発生させることができ、同時にフォ
グもまた、任意の場所で発生した煉術を解除できる。アルトの放った煉術の表面に『消失点』
の力を纏わせれば、相手の煉術を解除しながらこちらの煉術を叩き込むことも自在だ。

[2]


エネルギー変換

  • 毒気を消費して自身の身体能力を強化する特性
煉術で仮想物質に変換されていても解除して喰らう。
後にきりさめを使うための訓練で解除能力を分離させることができるようになった。
 腕ごとを氷結させるはずだった『寒玉』も、骨ごと肉をぐずぐずにぶち撒けさせるはずだっ
た『断裂鋼』も、瞬時にして消えてしまっていたのだから。
 それどころか――たとえ術式がなかろうとも皮膚を切り裂くはずの刀剣、刃すらもが止めら
れている。何の防具も着けていない、生身の腕によって。

[3]

  • 毒気の量で強化の程度が変わる
グラフの数珠が出した通常の五倍の毒気をで肌に刃が通らず、速度は3倍~5倍になる。
象すら殺せる強力な神経毒を受けても死なない。
 握力をかけて引き絞る。周囲に満ちる濃い花の香り。『愚者の石』が開くよりも遥かに大き
な扉から毒気が湧き出てくる。人造人間『消失点』たる力の源が。
 鼻や口からではなく身体そのもので吸って、喰らい。

[4]


弱点

  • 煉禁術には無力
毒気を変換するため現世に固着したものには対応しない。
 フォグの力は、毒気を喰らうこと。そして、煉術を毒気に戻してしまうこと。
 けれど煉禁術で現世に固着された物質は、もはや毒気に戻らない。

[5]

  • 煉術で二次的に発生した爆発や衝撃波は消しきれない
毒気によらない物理現象であるため。
 幾ら『消失点』でも、爆発した直後の轟音や衝撃までもを完全に無効化することはできな
い。それをこの短期間で学習した上での選択だろう。しかもレイドは『グラフの数珠』を使わ
ず、武器に組み込まれた一般の鍵器を用いて術を発動していた。これでは喰ってもたいした力
に変換できず終わる。計算高いという他ない。

[6]

  • 煉術から毒気に戻して喰らうまでタイムラグがある
低冠位術式で即時発動可能なものも珍しくなく、攻撃の一瞬で使われると対処が間に合わない。
低冠位術式は威力に乏しいため障壁などで防ぐ。
『消失点』の弱点は、煉術を毒気に還元して喰らうまでの間にほんのわずかな時間差が発生し
てしまうことにある。この不得手は小規模術式、つまり即座に起動させて一瞬の交錯で傷を与
えるような低冠位術式に対して覿面に出る。夜会場ではレイド=オータムに苦労させられた。

…(略)…

 大きな煉術であれば『消失点』で喰らい、解除が間に合わないような小規模煉術は『障壁』
で凌ぐ。そうすることで相手の虚を突き、一瞬の隙を作ることができる――結果として、キリエ
はフォグの術中にはまったのだった。

[7]

  • 一度に解除・吸収できる量に限界がある
密閉空間で第二冠以上の術式を撃ち合うような状況では毒気を吸収しきれず煉術に対する優位性が失われる。
 毒気を分解する速度、毒気を同時に分解できる量、それぞれに限界値がある。
 煉術を消去したとしても、稼働に必要な儀式と原料である毒気が豊潤であれば、その煉術は
消去された先から再び稼働を再開する。
 ならば大気が澱んで溜まるほど密閉された空間で、『消失点』の限界を超えた速度と量の毒
気を供給し続ければ、どうなるかは自明のこと。

[8]


使用者との関連性

ユヴィオールの場合

  • ホムンクルスたちから奪った能力
低冠位相手の欠点も常人の三十倍の身体能力で対処できる。


その他

元ネタ

  • カイーナ(Caina)
ダンテの『神曲』地獄篇において地獄の最下層コキュートスは四つの円から構成されている。
アンテノーラはその一番目の円の名前。
コキュートスは裏切りを行った者がいた落ちる地獄でありカイーナは肉親に対する裏切り者が氷漬けになっている。
名前の由来は旧約聖書の『創世記』で弟を殺したカインに由来する。


関連項目

消失点を与えられた使用者の種族。


引用元

  1. ↑ 藤原 祐. 煉獄姫 六幕. アスキー・メディアワークス, 2013, P107
  2. ↑ 藤原 祐. 煉獄姫 四幕. アスキー・メディアワークス, 2011, P275
  3. ↑ 藤原 祐. 煉獄姫. アスキー・メディアワークス, 2010, 314. P280
  4. ↑ 藤原 祐. 煉獄姫 二幕. アスキー・メディアワークス, 2011, P111
  5. ↑ 藤原 祐. 煉獄姫 三幕. アスキー・メディアワークス, 2011, P264
  6. ↑ 藤原 祐. 煉獄姫 三幕. アスキー・メディアワークス, 2011, P249
  7. ↑ 藤原 祐. 煉獄姫 四幕. アスキー・メディアワークス, 2011, P233
  8. ↑ 藤原 祐. 煉獄姫 六幕. アスキー・メディアワークス, 2013, P287


リンク

Wikipedia 神曲