殲くし螺旋する熱望の剣

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殲くし螺旋する熱望の剣
読み タルヴィ・アストウィーザート
作品名 黒白のアヴェスター
分類 能力
使用者 タルヴィード
作中体系 戒律
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能力について

神座万象シリーズ黒白のアヴェスターに登場する能力。
戒律の一つ。
自身が行うすべての挙動を螺旋軌道でしか成さないという誓約に対して
それによる攻防すべての威力や精度が跳ね上がる能力。


誓約

  • 自身が行う全挙動を螺旋軌道でしか成さない
本人には合わないため逆に戒律の効果が高まる。
 殲くし螺旋する熱望の剣──足の運びから腕の振り、視線の流れに至るまで、という縛り。
 端的に言ってしまえばある種の遠回りを課すもので、明朗闊達な蒼い飛蝗には似つかわ
しくなかったが、あえてやるだけの価値はあった。

[1]


技能強化

  • 螺旋行動を強化する
剣技に関して言えば星すら削り取る威力と範囲を獲得する。
使用者の認識外まで射程が延びるため無差別殺戮となってしまう。
 常に弧を描き、万象削る螺旋の剣。それは殺傷範囲の広さも意味する反面、狭く直截的
になる点も同居していた。
 行動のベクトルが純化された結果として、周りに意識が向かなくなる。思考の展開に関
してまでは、迂遠な軌道をなぞらない。
 つまり無差別に巻き込んでしまうのだ。軌道上に入ったものは誰であれ、等しく纏めて
微塵に刻む。あくまで効率的な虱潰しを行うならそこに問題は何もなく、事実として故郷
を追放された当時のタルヴィードは、弱者をただの肉としか見ていなかった。

[2]


使用者との関連性

多重戒律

相互認識していない相手には威力が格段に落ちている。
逆に相互認識している者には限界以上の力を発揮する。
 相反する二つの戒律を持つタルヴィードは我力で破戒を防いでいたが、矛盾を完全に消
し切れていない結果、本来無差別である熱望の剣が威力にばらつきを生んでいる。

[3]


崩界によるザリチェードとの融合

  • 崩界によってザリチェードと融合させられたことによって攻撃力が変化した
ザリチェードの戒律で直進軌道が合わさりドリルのような攻撃になっている。
  • 特級魔将同士の我力の相乗効果
我力も数倍増しになっているため魔王のように時系列や因果を無視する領域に至っている。
回避・防御が不可能。
魔王バフラヴァーンの渾身にも匹敵する威力。
 直進する螺旋──我こそ最強と信じる自負が相乗効果で我力を跳ね上げ、ここに一段上
の常識破りを成立させた。あるいはナダレの崩界によって、既存の枠組みを崩されたゆえ
かもしれない。
 概念としてはドリルに近く、だがそこに宿る回転力と貫通力はもはや異次元的な領域に
さえ達している。回避不能、防御不能。たとえ未来や過去に逃れようとも、因果を無視し
て襲い来る暴窮の体現に他ならなかった。
 誇張なく、バフラヴァーンの渾身にも匹敵しよう。(以下略)

[4]


その他

元ネタ

  • タルウィ(アヴェスター語:tauruui、パフラヴィー語:Tairēw
ゾロアスター教神話に登場する悪魔。
名前は「征服」、「熱」を意味し、
『ウィーデーウダート』ではザリチュと共に毒草を蔓延させる。
ザリチュのパートナーである。


  • アストー・ウィーザートゥ(パフラヴィー語:Astō.Vīδātu)、
  • アストウィハード、アストウィダート(ペルシャ語:Astwihād,Astwidāt
ゾロアスター教神話に登場する悪魔。
死を司り、アンラ・マンユの創造した悪魔の中でも比類なき存在といわれる。
得物は投げ縄で生まれた全ての人の首に縄をかける。
善人は死んだときに縄が外れるが、悪人だったら死ぬとこの悪魔が地獄へ引きずり込むと言われている。


関連項目

殲くし螺旋する熱望の剣の能力分類。


使用者のもう一つの戒律。


引用元

  1. 正田崇. 黒白のアヴェスター2 慙愧の空. 神座万象・第十四機関, 2021 P254
  2. 正田崇. 黒白のアヴェスター2 慙愧の空. 神座万象・第十四機関, 2021 P254-255
  3. 正田崇. 黒白のアヴェスター2 慙愧の空. 神座万象・第十四機関, 2021 P256-257
  4. 正田崇. 黒白のアヴェスター3 不変なるもの. 神座万象・第十四機関, 2021 P233


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