死森の薔薇騎士
死森の薔薇騎士 | |
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読み | ローゼンカヴァリエ・シュヴァルツヴァルド |
作品名 | Dies irae |
分類 | 能力 |
使用者 |
ヴィルヘルム・エーレンブルグ=カズィクル・ベイ、 ラインハルト・トリスタン・オイゲン・ハイドリヒ=メフィストフェレス |
作中体系 | エイヴィヒカイト |
外国語表記 | ドイツ表記:Der Rosenkavalier Schwarzwald |
能力について
概要
詠唱
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Wo war ich schon einmal und war so selig Wie du warst! Wie du bist! Das weis niemand, das ahnt keiner!
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ラインハルト詠唱
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ああ、日の光は要らぬ。ならば夜こそ我が世界 夜に無敵となる魔人になりたい。 この畜生に染まる血を絞り出し、我を新生させる耽美と暴虐と殺戮の化身――闇の不死鳥 枯れ落ちろ恋人――Der Rosenkavalier Schwarzwald |
吸血鬼世界の形成
- 時間軸や物理現象の無視して半径五〇〇メートル程度を赤黒い夜に変える
- 足を踏み入れると即座に夜へと変化する。
- 月齢を無視して必ず満月になる。
- 夜に発動すると夜が重なりより昏くなる
- さらに闇が濃くなり満月が煌々と紅くなる。
日が、蒼茫と暮れていく。まだ午前八時台であるにも関わらず、一瞬にして あたりは夕焼けに包まれた。 (中略) 日は沈み、落ちて消え、瞬く間に世界は夜となっていく。月齢を無視した銀 盤の満月が空を覆い、周囲に血臭と腐臭が充満する。
- 血臭と腐臭が充満する世界
- 内部は腐った血と臓物が這い回っている。
- 精神崩壊すら引き起こす悪臭が漂っている。
- 周囲の光景が血のようにより赤黒くなっていく
- 吸精力の強さで度合いが変化する。
辺りを這い回っているゼリー状の粘塊は、人体から搾り出し、あげく何百年 も放置したような血と臓物。鼻を使っていないにも拘わらず、その臭気に脳 みそが溶けそうだ。 この腐り果てた血の海で、真っ当に呼吸してたら俺は狂っていたに違いない。
吸精
- 異世界内に存在するもの総てを吸い尽くす
- 異世界内にいるものの体力・精気・魂を吸い尽くす
- 物質であればひび割れて崩れていく。
今までとは比較にならない、圧倒的な虚脱感が全身を蹂躙する。立つことは おろか、呼吸すらろくに出来ない。 領域に入った者、総てを吸い殺す吸血鬼の夜。 (中略) 増加した吸精力に呼応して、周囲がより赤黒く血に濡れていく。それどころ か、壁や天井、床までもがひび割れ、枯渇し、崩れていく。
- 吸精する人間を判別する
- 人間の体調を把握し、吸精する人間を選択できる。
- 使用者にとって“そそる”相手を優先的に吸精する。
言ったでしょ、ここで野蛮なことを考えちゃ駄目。心拍数と血の流れを調節 して、アドレナリンを抑えなさい。あいつに言わせれば、せいぜい不味そうな 女になるのよ。ここでベイをそそっちゃうと、一瞬で喰われるわ
異界=自分自身
- 異界内のどこからでも杭を飛ばすことができる。
- 壁面、床面、虚空のどこからでも杭を生成・発射可能
崩れかけていた床や天井、壁面から、一気に出現した杭、杭、杭── (中略) ここは奴の胃、腹の中──何処からでも出現する杭の数は、もはや数えるこ とすら出来ないだろう。 十本? 百本? 千本? いいや── 万を超えて生い茂る、悪夢の荊棘──薔薇の夜。
- 異界内ならば空間跳躍が可能
- 荊蕀の中から現れる。
死の荊棘が割れ開き、中から白貌の鬼が現れる。
吸血鬼への変生
- 術者の吸血鬼化
- 他の創造よりも術者の地力が強化される創造。
- “夜に無敵となる吸血鬼になりたい”という求道の性質も混ざっているため。
「論理の逆転による自己肯定。日の光に忌まれたんじゃない。自分が日に背 を向けたんだと……そう信じたカタチが吸血鬼という願い。 結果、弱点すら受け入れる願望ゆえに、夜のあなたは誰より強い」
二重の夜
- 夜間に使用することで能力が強化される
- 吸精力や吸血鬼化した使用者の能力も強化される。
なるほど、ここが彼の世界だというのなら、地力にプラスの補正がかかる のも頷ける。闇に強化される吸血鬼の戦闘力は、夜に夜を重ねることで更に 極限まで上がっていた。
- 攻撃の不可視化
- 闇が保護色になって、攻撃が目視できない。
- 識域を変えて"活動"の攻撃を目視できる者にも視認できない。
飛んでくる杭も、繰り出される拳も、蹴りも──目視することはほぼ出来な い。深い闇が保護色となり、攻撃の筋を隠している。
偽神化
- ラインハルト・ハイドリヒの流出によって神格まで引き上げられた死森の薔薇騎士
- 既知世界の星々から星体単位で吸収する。
- 吸収したものは全てグラズヘイムへと送られる。
真紅の吸精月光と薔薇の杭が、既知世界の星々を喰らっていく。そしてそ れらを一つ残らず、黄金の魔城へと送っていた。かつてない勢いで獣の総軍 が膨れ上がる。
欠点
- エイヴィヒカイトを使う者に本来ならば通じない弱点が付く
- 吸血鬼化による弱点付与。
言うまでもなく、十字架こそが火を上回る吸血鬼最大の弱点である。いかに 不死を謳い、どれだけ生き汚さを発揮しようと、この衝撃に耐えられるはずが ない。 彼が血を吸う鬼である以上、世界唯一の本物だと自負する以上、絶対的な理 からは逃げられないのだ。夜の魔物は聖性の前に敗北する。
使用者との関連性
ヴィルヘルム・エーレンブルグ
- 夜に無敵の吸血鬼になりたいという渇望から生まれた法則
- 生まれつき日の光を浴びることができない体。
- 自身を吸血鬼であると誤認するきっかけになる。
- 明けない夜と吸血鬼化を生み出す。
一つは先天性色素欠乏症として生まれたがため、日の光に疎まれたこと。 陽光は容赦なく皮膚を焼き、太陽は彼を夜の世界へと閉じ込めた。昼と 夜、世界からさえその居住権を半分奪われたと言ってよい。 (中略) ──己は吸血鬼だ。 それは誤認。しかし同時に、何よりも凄烈な存在への解。 ──深遠な夜の闇こそ我が世界、我が領土。 ああ心地よい倒錯感。度し難い思い込み。それであるがゆえに、なお強く 自己へともたらされる変革の産声 ──この世の誰一人、ここでは己にかなわない。
その他
元ネタ
- カズィクル・ベイ(Kazıklı Bey)
- ワラキア公ブヴラド三世ことヴラド・ツェペシュの別名。
- トルコ語で「串刺し公」を意味する。
- ルーマニア語ではヴラド・ツェペシュと呼ばれ、意味は「串刺しにする者」である。
- 国民、敵兵問わず串刺しにしたためついたあだ名であり、
- ドラキュラのモデルとなった原因でもある。
- ローゼン・カヴァリエ(Der Rosenkavalier)
- リヒャルト・シュトラウスの作曲したオペラ。
- ばらの騎士と若い娘と元帥夫人の愛を物語るオペラ。
- 詠唱
- オペラ『薔薇の騎士』の台詞。
- 二幕、三幕の台詞が混ざっている。
- 前半は二幕で薔薇の騎士がソフィーに恋をする場面、
- 後半は三幕で二人が結ばれた時の台詞である。
- ちなみに死骸を晒せなんて物騒な台詞はないが後日に前日譚となる話で回収された。
関連項目
- 死森の薔薇騎士の能力分類。
- 死森の薔薇騎士の能力位階。
引用元
- ↑ Dies irae 〜Amantes amentes〜 . Light, 2012. Windows
- ↑ Dies irae 〜Amantes amentes〜 . Light, 2012. Windows
- ↑ Dies irae 〜Amantes amentes〜 . Light, 2012. Windows
- ↑ Dies irae 〜Amantes amentes〜 . Light, 2012. Windows
- ↑ Dies irae 〜Amantes amentes〜 . Light, 2012. Windows
- ↑ Dies irae 〜Amantes amentes〜 . Light, 2012. Windows
- ↑ Dies irae 〜Amantes amentes〜 . Light, 2012. Windows
- ↑ Dies irae 〜Amantes amentes〜 . Light, 2012. Windows
- ↑ Dies irae 〜Amantes amentes〜 . Light, 2012. Windows
- ↑ Dies irae 〜Amantes amentes〜 . Light, 2012. Windows
- ↑ Dies irae 〜Amantes amentes〜 . Light, 2012. Windows
- ↑ Dies irae 〜Amantes amentes〜 . Light, 2012. Windows