アイリスの四番

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アイリスの四番
作品名 煉獄姫
分類 武器
使用者 イパーシ=テテス
作中体系 アイリスの魔剣
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武器について

煉獄姫に登場する武器。
アイリスの魔剣の一つ。
使用者を蝕む代わりに周囲の認識を阻害する魔剣。
なお発動までに誰でもいいので大量の血液が必要。


形容

  • 刃渡り六〇センチの両刃剣
最初は刀身が赤い半透明の物質で覆われている。
 刃渡りは六十糎ほど。柄を入れても七十糎を超えるかどうか。太く肉厚な左右対称の諸刃
は単子葉植物の葉を切り詰めた如き形状で、大陸で古代から用いられている闘剣に似ていた。
 もっとも『武器』と形容していいのかどうかは疑問である。
 刀身すべてが、半透明の赤い宝石じみた外殻で覆われていたのだ。
 外殻まさしく外殻としか言い様がなかった。
 紅玉にしては安っぽく、色硝子にしては仰々しい。鉱物のように輝きながらも鮮血を煮凍り
にしたかのような生々しさで以て、中に閉じ込められた鋼の刀身を赤く染めている。

[1]

  • 血を吸うほど赤い結晶が使用者の腕へ食い込む
結晶に覆われていた刀身は露になっている。
次第に使用者の腕と柄が一体化する。
「最初、この赤いやつは剣をまるごと覆ってた。でも、溶け始めたんだ。女を斬れば斬るほど、
殺せば殺すほど、突き入れれば突き入れるほど、血を吸えば吸うほど……剣が露わになってい
った。代わりにこの赤いやつは俺と剣を繋ぎ止めるように腕へと流れ、そうして今じゃ俺と一
心同体って訳さ、くく。くははっ!」

[2]


光学迷彩

  • 光を屈折させて自分の位置を誤認させる
ずらせる距離は数センチほど。
血を吸った赤い水晶が剥離し、空中を漂って使用者以外の視覚を阻害する。
「恐らくは、柄と腕を覆っている宝石のような赤い外殻。それが剥離し、目に見えないほどの
細かい破片となって空間に浮かび、こちらの視覚へ干渉している。破片ひとつひとつが煉術的
な作用で光を屈折させ、集まって結像をずらす……そんなところでしょう? 幻覚物質とまで
はいかないはずです。そうであればもっと効率的な幻を見せればいい」

[3]

  • 使用者は視覚を騙されない
外からは認識がずれても内側からは正しく見えている。
使用者の腕に食い込むことで生体情報を取得し、その人物だけ視界が正しくなるように屈折させている。
「宝石が肉に食い込んで身体を蝕んでいるのは、持ち主の生体情報を吸収するためですか?
視覚のずれはあなただけにしか適用されていませんでしたからね」

[4]


欠点

  • 常人には起動すら困難
大量の殺戮に加え、肉に赤い水晶が食い込み続ける激痛と出血を耐えなくてはならない。
これに耐えても二度と剣を手放せず生活に支障をきたす。
「それにしても面白いよね『アイリスの四番』。見て? この赤い水晶みたいなもの、完全に
腕の肉へ食い込んでる。普通の人だったら痛みで発狂してるわ。彼が疑似人造人間だったから、
異常な治癒力を持っているから耐えられた。……こんなものを考えて制作したアイリス=キャ
リエルはまさに狂気の沙汰よ。私たちの父さんと同じく」

[5]

  • 範囲攻撃には無意味
広範囲の攻撃に対しては障壁などで防御するしかない。
 見える位置と実際に存在する位置が違っていれば、当たるはずの攻撃も当たらず、避けられ
るはずの攻撃も避けられない。ただし幻覚ではないので、大味で無差別な攻撃に対しては自然
と防御せざるを得なくなる。二度めの『とげ』に『障壁』を張ったのはそういう理由だ。

[6]

  • 霧状態が維持できないと認識阻害できない
凍結などで結晶が重くなると浮いてられなくなる。
「でも、もはやその力も使えませんよ。剥離した破片はすべてアルトの『ふぶき』が凍結させ
た。小さな塵芥は水分を吸着する。だから水分が凍れば、浮遊してはいられない」
 イパーシの足許、床が仄かに赤く染まっていた。
 それはさっきまで彼の周囲に霧がかっていた『アイリスの四番』の破片たちだ。

[7]


使用者との関連性

イパーシ=テテス

無痛、殺人欲求、自動治癒があるため完全な起動までこぎ着けた。
半分くらいは協力者の血だが。


その他

関連項目

アイリスの四番の武器分類。


引用元

  1. ↑ 藤原 祐. 煉獄姫 二幕. アスキー・メディアワークス, 2011, P20
  2. ↑ 藤原 祐. 煉獄姫 二幕. アスキー・メディアワークス, 2011, P251-252
  3. ↑ 藤原 祐. 煉獄姫 二幕. アスキー・メディアワークス, 2011, P266
  4. ↑ 藤原 祐. 煉獄姫 二幕. アスキー・メディアワークス, 2011, P267
  5. ↑ 藤原 祐. 煉獄姫 二幕. アスキー・メディアワークス, 2011, P252
  6. ↑ 藤原 祐. 煉獄姫 二幕. アスキー・メディアワークス, 2011, P267
  7. ↑ 藤原 祐. 煉獄姫 二幕. アスキー・メディアワークス, 2011, P267