煉獄姫/世界観

忌まれし姫と従者たる少年騎士の物語。藤原祐が送る新シリーズ、開幕!


世界規模

大きさ

  • 単一宇宙×2
通常空間と異世界である"煉獄"の2つが存在する。


時間軸

  • 単一時間


舞台・土地

匍都ハイト
瑩国の首都。
区画 特徴
東部
海岸沿いに工業地帯が乱立する。
この三十年で煉術で動く機械の紡績工場が乱立し、煉獄の毒気が排気口から吐き出され続けている。
工場は一日平均十六時間ほど稼働し、働きに出された農村の子どもたちが従事している。
毒気に晒されるため耐性が低い者は任期の三年を待たずに死亡する。
工場では大体三割しか生き残れず、耐性の高い者が煉術師に見いだされる場合もある。
南部
窪地でさらに南に鉱山が存在する。
東部で出された毒気の一部が気流の淀みによってここに滞留するため大気には毒気が混じっている。
公式上の記録では住民はいないことになっているが、社会の最底辺に位置する人々が『灰色街』と呼ばれるスラム街を形成している。
住民は労働者階級の中でも特に、人のやりたがらない仕事を進んで受けざるを得ないほど貧しく、襤褸を纏いあばら屋に寝起きする。
やっている仕事は工場地域の河川に入っての泥ひばりはまだマシで、女衒や夜鷹、更には阿片売り、掏摸スリや人攫いまで。
ちなみに健康状態は、東部の工場で働く出稼ぎたちより少しはまし。
北部
貴族街。
貴族が毒気を吸うことなく茶を飲み舞踏会を楽しみ悠々快適と社交に勤しんでいる。
西部
国民の八割が住まう市民区域。首都の面積の半分ほどを占める。
『特区』と呼ばれる隔離地区があり、総合商社『レキュリィの宴』が支配している。
中心部
王城。
王族『ラエ王家』の住まいであり政治を行う。

登場する用語

人物の特性に関する用語


武具や能力、術技に関する用語


国・組織

瑩国
物語の舞台となる議会制の国家。
首都は匍都ハイト
他国よりも早くに煉術による産業革命を興している。
王立煉導院(辺獄院リンボ
国立の煉獄学総合研究機関。
都中心部の王宮から南に五百米の距離にある。
鍵器製造技師組合と協力して『愚者の石』の管理する他に、超法規的に禁じられた研究が許されている。
レキュリィの宴
国内すべての組合を統括した上で国の商いを取り仕切る総合商社。
西部の『特区』において治安維持すらも『レキュリィの宴』の私設警察が行っており、貴族が入ってすら無事には済まないともされる。
西部の経済の中心にして原点であり、ここを中心に市民区域が形成された。
組合ギルド
職業人たちが自分たちの利益と生活、ひいては身の安全を守るために結成した自衛組織。
国家とは相容れない一方で辺獄院の指揮で鍵器製造技師組合が鍵器の生産と管理を一手に引き受けていたり、
依頼人のテロリストに組合を壊滅させられたりと散々な目に遭っている。
王属軍
瑩国でえり抜きの騎士百二十名と手練れの煉術師二十五名から構成される、王家の私設軍隊だ。
警察軍とは命令系統を異にしており、平時は王宮の警護、名目は王家の親衛隊、実質は特殊任務のための独立部隊として機能する。
フォグとアルトもまた実務上、王属軍の中の『王属軍禁衛遊撃隊』に所属させられている。
ふたりの存在の体裁を保つためだけに作られた、ふたりしか所属していない部隊である。


悳国
瑩国から見て海を隔てた東の大陸の一角、大陸の中程に位置する国。立憲君主制。
議会は煉術派、反煉術派(正統丁字教派)、技術改革派の3つに分かれている。
機械の歯車などを始めとした精密な工業製品の製造技術に優れており瑩国との貿易も行われている。
旧教圏であるがグラフ商社という兵器会社が開発した。


丁国ていこく
瑩国から海を隔てて南東に位置する国。
正統丁字教の総本山である法王庁が存在する。
法王庁第禁数局
通称『奇跡認定局』。}&footnote(藤原 祐. 煉獄姫 四幕. アスキー・メディアワークス, 2011, P13)
神への信仰とその教義のためならば神をも殺すと謳う法王庁の汚れ仕事部門。
狂信者でありながら天国を望まず、むしろ地獄にいくことこそが信仰とみなしている。
『使徒』という実働部隊が存在し、禁じられている煉術を使用する。


その他用語

煉術師
煉術を使う職業の総称。
常に毒気を浴びる関係上、毒気に対する耐性が高くなければなく百人にひとりかふたりほど。
抵抗力は完全に才能で、訓練で伸ばせないため数が少なく、だからこそ儲かる仕事となっている。。


天堂騎士
対煉術師戦に特化した剣士の総称。
煉術を熟知しているが煉術は用いず、ただ剣術のみでそれに対抗する。[1]


ラエ王家
瑩国で面々と紡がれてきた王の血筋。
市民革命によって絶対王政が終焉し今は、議会制の政治が行われているため王家は国の象徴になっている。
政治的な役割がなくなったわけではなく、絶対王政の外国との橋渡しや新丁字教の教主、他にも生活格差の激しい国民たちの感情を愛国心で誤魔化すためなどの政務がある。
王弟が現在の王属軍総司令官を担っている。


使徒
法王庁の特務機関『奇跡認定局』に所属する実行部隊。
十七人で構成され、無地純白の仮面に黒い外套を纏う。
個性というものを完全に無くすために思想から判断基準、身体能力に至るまで可能な限り近似とし、
作戦遂行にあたっては群体のような振る舞いをする。
殉教はもちろん、死後に魂が地獄へ堕ちることすらも厭わず、誰かが死のうとも同じ能力を持った別の誰かが補充される。
個性は薬物や訓練で統一しているが完全ではなく性別やちょっとした感情の機微の違いがある。


正統丁字教
近隣十六カ国において国教となっている宗教。旧教とも呼ばれる。
煉術の使用を教義で禁じており、領土内では程度の如何に拘わらず煉術を使用しただけで即、破門となる。
だが他国でら信仰の度合いや国民の事情によって非公式ながら煉術師組合が存在している地域も多いので黙認している状態。
ただし国家をあげて離反した瑩国は別。
教義では人の魂は神が創造し胎児へ宿ることで生を受けるとしている。
そして死後は魂だけが神の御許へ戻り罪の重さによって天国か地獄へ運ばれる。


新丁字教
正統丁字教に対抗して作られた宗教。
教主は瑩国の国王。新教とも呼ばれる。
煉術を堂々と使いたいがために瑩国が創設した。


四源説
人間は魂、精神、身体、経絡(血流と神経)によって成り立つという説。
魂は精神に座して心となって脳に宿り、意識を創造する。
意識は身体によって現世へ定着し、経絡を通じて各部位に力を伝える。[2]
これが作中世界の科学では主流かつ基本となっているが、ローレンが真実かどうか試した結果、
ホムンクルスたちは生まれた。ただし魂は人の形をしていないらしい。
精神と人格は異なるものであり、人格は魂と精神が肉体と経絡によって紐付けされた結果として、後天的にできあがるもの。
そのため人格の再現は不可能。[3]

能力・武器・術技一覧

登場人物とその能力・武器・術技

フォグ


アルテミシア=パロ=ラエ


イオ=テリーヌ


イパーシ=テテス


キリエ


レキュリィ


カルブルック=ティーウェ


アイリス=デーン


クリスティーナ=ウェイン


ケネス=ブランドン


レティック=メイヤ(レティック=ディーエ=コーンフィールド)


ピート=ローレンス


シド=エノーレ=ジャックリフト


レイド=オータム


ティ・キ=ライム


ニーナ=レナ=スレイジ


ユヴィオール=カタシェレティス

能力の強さ・戦力ツリー

精神ツリー


隠形ツリー

    • 一度会ったことがあればどこにいようと見つけ出せるキリエ(隠形無効1)


即死ツリー

    • 群体であることで死を免れるキリエ (即死無効1)


悪性耐性ツリー

    • 寿命を削る煉獄の毒気 (悪性1)
      • 毒気に耐性のある人々(悪性耐性1)


引用元

  1. 藤原 祐. 煉獄姫. アスキー・メディアワークス, 2010, 314. P261
  2. 藤原 祐. 煉獄姫 三幕. アスキー・メディアワークス, 2011, P15
  3. 藤原 祐. 煉獄姫 六幕. アスキー・メディアワークス, 2013, P98